
こんにちは。伊藤剛志です。
新しい知識やスキルを手に入れるために、本で読書したり、セミナーを受講したり、ネットで情報収集したり、私達は色んなスタイルで情報収集&学習しています。
しかし、その学んだ情報を知識やスキルとして自分の中に吸収して、より高い価値をアウトプットすることに役立てることはできていますでしょうか?
学習法を身につけるメリット&デメリット
私は中学・高校の学生時代ほとんど勉強していなかったので、効果的な学習法を身につけることができていませんでした。
一応進学校には入れていたのですが、全く勉強できず、授業にもついていけずに、成績は同学年500人中400番台の下位20%層の底辺・負け組ピープルでした。
進学校は、勉強がデキる人が勝ち組、成績の悪い人・勉強のデキない人は、存在価値が認められない負け組という成績至上主義の世界です。
勉強できない学生時代は、私にとって完全な暗黒時代でした。
貴重な中学・高校時代を暗黒時代で過ごして、人生を賭けた一念発起しました。
人生大逆転してやる。と。
両親と1年だけという猶予をもらい、受験浪人した予備校時代に、「1年で偏差値40から偏差値70の早稲田大学にV字合格する」という困難な目標に挑戦することにしました。
普通に他の受験生と同じアプローチで勉強していては到底勝ち目はないので、効果のある大学受験の必勝法を必死に研究しマスターして、目標としていた早稲田大学に合格できたのですが、その時の学習法は、あくまでも受験で良い点を取るという目的に特化した偏った学習法でした。
この私が人生で最初に経験した奇跡の成功体験を通じて、私は「学習法の重要性」を確信しました。
効果的な学習法があれば、高い目標(挑戦)にも成功できる。
成功体験に自信を持ち、それからハイキャリアを目指す挑戦への道が始まります。
大学卒業して20代から新卒で経営コンサルタントになり、ビジネスに関する知識は完全にゼロスタート状態でしたので、大人になってから、猛烈に勉強しはじめました。
駆け出しのアソシエートコンサルタントだった頃、とにかく知識不足で、全くアウトプットできなかったので、必死に勉強ばかりしていました。
しかし、いくら沢山勉強してもアウトプットに繋げていくことができず、砂漠に水を撒いてるような非効率な状態が続いていました。
一緒にプロジェクトをやっていた上司にあたるマネージャーに「伊藤はインプット分のアウトプット比率が悪い」とよく言われていました。
たくさんの本を読んで勉強しているのですが、アウトプットに繋げることができていませんでした。
私の当時のパフォーマンスの低い状態を見事に表現した言葉だと思います。
情報量を増やして、情報を組み合わせたり、情報をベースに自分のアイデアをアウトプットできるようになるには、基盤を創る猛勉強するプロセスは必要ではありますが、生産性の低いままアウトプットを出せないと、生存競争が厳しいコンサル業界では、直ぐに淘汰されてしまいます。
質も量も良いアウトプットする一流のコンサルタント&講師になるためには、効率的に情報収集して、それをアウトプットに繋げるアウトプット力が非常に重要になってきます。
必死にもがき苦しみながら、自分の得意技となる「企画力」を培って、3年目にMVPコンサルタントになることができたのですが、全く予期していなかったMVP受賞で、急遽何も準備なく壇上で受賞スピーチをした際、私の中から出てきた言葉は、こんな言葉でした。
「私が今回MVPを頂けることになりましたが、それは私が最も価値を出せたということではなく、色んな素晴らしい先輩方と素晴らしいプロジェクトをやらせて頂き、その代表として頂いているものと捉えています。
私が新卒で何もできないところから、これまで素晴らしい指導で導いてくれたパートナーやマネージャーの先輩方、またバックオフィスでいつも支えてくれているスタッフの方々、いつも忙しさの中であまりお礼を言えていませんが、この場で改めて、いつも支えて頂きありがとうございますとお伝えしたいと思います。
そんな中で、私がこの場に立たせて頂いている理由として、ひとつだけ、自分に自信が持てることがあります。
それはこれまで誰よりも努力してきた自信はあるということです。
色んな方に導いて頂き、この場に自分が立てたことに本当に感謝すると共に、関係者とますます大きな価値を生み出していけるように努力していきたいと思います。
また、今度は自分が後輩を導いていくサポートもしていけるように尽力していきたいと思います。」
努力の大切さは、私の信念のようなものです。
コンサルタントから、事業会社に移り、社内コンサルタント(経営参謀)のような立場で、実践的な経営を色々と勉強したり、起業する時にも、起業・ビジネス・セルフマネジメント等、大量の学びをしてきました。
しかし、たくさん本を読んだり、セミナーに行ったりしても、学習法を持っているか(学習力があるか)どうかで、学習効率が大きく違ってきます。
残念ながら、私は不毛な、非効率な学習法で、これまでずっときてしまっていたので、非常にインプット&アウトプット比率の悪いやり方を続けてしまっていたなと勿体なく思ったりもしています。
ナレッジファシリテーションとの出会いで私の学習力&アウトプット力が変革する
人生とは素晴らしいものです。
私の人生にとって、最も重要な課題のひとつだった学習力も、ナレッジファシリテーションという素晴らしい情報管理手法と出会うことで、インプット&アウトプット効率の良い学習法を実践できるようになってきました。
ちょっとした、やり方を知っているかどうか。
それで、人生は大きく変わってきます。
ビジネスの成果も大きく変化してきます。
ナレッジファシリテーションを知り、ビジネスに活用していくことで、私のアウトプット力は飛躍的に高まっていきました。
本来持っていたたくさんの情報を効果的にコンテンツにしてアウトプットできるようになり、自分の価値を高めていけるようになりました。
パーソナルブランディングにとっても、ナレッジファシリテーションは必須スキルだと私は実感しています。
ナレッジファシリテーションを活用した効果的な学習法
ナレッジファシリテーションを活用した素晴らしい勉強法&アウトプット法をご紹介します。
コンセプトは、「受動型」から「発信型」への変革です。
受け身の受動型で、情報を取り続けているだけでは、二流、三流層から抜け出せません。
一流になるには、良いアウトプットを発信していく発信型に変革する必要があります。
学習も学んで終わりではなく、学び、アウトプットしていくスタイルに変革することで、一流になっていけるようになります。
また、脳科学によると、人の記憶には、「短期記憶」と「長期記憶」の2種類があると言われています。
「短期記憶」は、情報に触れて脳の「海馬」に一時的に情報保持しているのですが、1ヶ月も経過すると忘れてしまいます。
「長期記憶」は、情報を脳の「大脳皮質」に定着させることで、自分の知識として身につけることができます。
受動型の学習スタイルでは、脳の「海馬」に一時的に情報を保持している「短期記憶」なので、時間経過と共に忘れてしまうというパターンになってしまいます。
一方、アウトプット型の学習スタイルを実践することで、「大脳皮質」に「長期記憶」して、その情報(知識やスキル)を自分のものにして、価値創造力(アウトプット力)に活用していけるようになります。
後者のアウトプット型の学習スタイルで、脳の「長期記憶」を活用する一流の学習法&アウトプット法を身につけることが大事になってきます。
それでは、一流の学習法&アウトプット法のプロセスを解説していきます。
STEP①:情報収集する

本の場合、「印象に残った言葉(学び)」や「気づき」をふせんで書き出しておきます。
線を引いたり、本にメモしたりしておいても良いのですが、ふせんで書き出しておくと後から整理がしやすいです。
セミナーでも、「印象に残った言葉(学び)」や「気づき」をふせんでどんどん書き出してノートに貼っておくと良いです。
私は、これまでは本やセミナーの学びは、ノートに記入して、それで終わっていました。
ノートにメモしても、情報が整理されていないと、また字が読みづらかったりすると、せっかくノートに書いても、ほとんど見返すことなく、記録してお蔵入りという活用できていない状況でした。
ふせんだと、どんどん書き出すことができ、楽しく、学びを記録したり、アイデアがどんどんでてきます。
ふせんだと後から整理できるのが、とても便利です。
後から整理できるので、どんどん書き出せて、楽しく学べます。
これがプロの学習プロセスの第一ステップです。
STEP②:ナレッジシートにまとめる
本やセミナーなど情報収集&勉強した内容(ふせん)をナレッジシートにまとめていきます。
ふせんの情報をナレッジシートにまとめる(言語化する)というプロセスを通じて、当該情報の構造(フレームワーク)や原理原則の本質を頭で理解・整理しながら、脳への記憶(「短期記憶」から「長期記憶」に転化)や理解力が格段に高まります。
また、ナレッジシートにコンテンツ化(素材化)しておくことで、あとから、アウトプットするための素材にしておけます。
(ナレッジシートサンプル)

STEP③:アウトプットする
ナレッジシートの情報(素材)をもとに、自分なりの解釈で意味付けしたり、素材を組み合わせたりしながら、オリジナルのコンテンツを作成し、アウトプットします。
ブログやスライド(パワーポイント)にしたり、それを動画で解説したり、メルマガしたり、媒体によって、情報量や見せ方も調整して、ナレッジシートの素材があれば、色んなアウトプットに展開していけます。
言葉にして発信するというアウトプットのプロセスを通じて、理解力や記憶力が一層高まります。
人とのコミュニケーションを通じて、更に学びが深まっていきます。
【書評】福田美智江さんが「世界に通用する子どもが育つMicchie流コーチング」を出版されました
まとめ
「教える人が最も学ぶことができる」というゴールデンルールの通り、このSTEP①から③までの学習&アウトプット法を実践することで、最も効果的に学ぶことができ、かつアウトプット(価値提供)していくこともでき、一石二鳥三鳥の効果があります。
情報収集や勉強も正しい学習法の方法論なく、やみくもにやっていても学習効率が悪く、かつアウトプットに繋げていけなければ、極論すれば無価値なわけです。
食事と同じです。
美味しい食事も、しっかり噛んで胃に吸収して栄養素として全身に送りこむことで、栄養吸収できます。
うまく消化できなければ、排便されてしまうだけです。
学習も、正しい学習法(吸収プロセス)を実践することで、良いアウトプット(価値創造)に繋げていけるようになります。
多くの日本人は、学生の頃の受験勉強時代に身についたインプット型の学習スタイルに慣れてしまっていて、非効率な学習スタイルが身についてしまっています。
21世紀のこれからのAI時代には、創造力や企画力やプレゼンテーション力など、アウトプットする力がAIにはできない人間の価値として重要なものになってきています。
良いアウトプットを通じて、衆知から価値を生み出す。
そんな人材に求められる要件(能力)が変化していく中で、子どもの教育も2020年より教育改革が本格的にシフトしようとしています。
インプット型の学習スタイルがしみついている大人の我々も、強く意識してアウトプット型に変革していく必要があります。
良いインプットして、良いアウトプットできる人が、一流の成果を創り出すプロのコンサルタント&講師になっていくことができます。
アウトプット型の学習法は、一流のプロフェッショナルになるために非常に重要なスキルだと捉えています。
ぜひ参考にして頂ければ幸いです。