ある方からメールで、こんな質問を頂きました。
かつては、本でブレイクできましたが、これからはどんな方法になるのだろうか?SNSかもしれないが、それにかけて良いのだろうか?
非常に重要なテーマなので、私が回答した内容を共有したいと思います。
稼げる講師になる為の本質
この質問の真意は、売れる講師になっていく為には、というのが、前提条件としてあります。
昔も、今も、売れる講師になるには、リストやコミュニティが最も大事になってきます。
昔は、リストを集める方法が、ネットなどがまだあまり普及していない時は、本でした。
読者カードや、特典請求カードなどで、出版社や著者が顧客情報を収集して、そこにセミナーや教材販売などをDMやメール営業して、売れる講師と売れない講師で大差がついていきました。
売れる講師は、リストマーケティングを上手にやっているというのが、成功の本質です。
長年、年収1億円を超えるカリスマ講師として活躍してこられた箱田忠昭先生も動画の中で、「本が売れてベストセラーになれば、セミナーに人がどんどん集まったり、教材が売れていく」というような話がありますが、正確には、リストマーケティングできていることが大事になってきます。
確かに知名度は大事です。
「本を書いている人だ」
「この先生知っている」
この後光効果は確かに大きいです。
しかし、セミナー集客や教材販売するには、それを告知していく必要があります。
また、見込み顧客と関係性を作りながら、集客に繋げていく必要があります。
大事なのは、リストマーケティングになります。
そして、昔は、情報不足だったので、本しか講師を知る手段がなかったので、本でブランディングするのが、効果絶大でしたが、今は、ネットの時代で、誰でもネットで色んな情報収集できるので、ルールがかなり変わってきています。
セミナーや教材など、何か購入しよう、行動しようという時、人は大概、その講師のことをネットで調べてきます。
今や、就職活動や婚活などでも、相手はネットでその人がどういう人なのかを調べてきますので、ネットでのパーソナルブランディングできているかどうかは、非常に重要です。
昔は、本しか判断ツールがありませんでしたが、今はネットで情報検索する時代なので、HPや動画でのブランディングが重要になってきます。
そして、それは大前提の上で、更に大事なのが、リストやコミュニティのファン創りできているかどうかになってきます。
今は、本物が求められる時代に変わってきています。
自分にとって、本当に役立つノウハウなのか、セミナーなのか、教材なのかという自分にとって価値あるものかどうかで人は判断します。
大事なのは、
・本当に成果がでるのだろうか?
・自分に合いそうかどうか?興味や好意がもてるかどうか?
・他人の評判はどうなのだろう?
こうした情報をやりとりして、ファンにしたり、関係構築して、集客に繋げ、顧客にしていくというマーケティングコミュニケーションが大事になってきます。
本で先生マーケティングすれば売れた昔と今とでは、かなりルールが変わってきています。
本を出してはみたけど、全く売れてないという講師が大半です。
リストやコミュニティがなければ、マーケティング力がなければ、本も売れません。
リストやファンを増やす為には、マーケティングの戦術論よりも、基盤力が大事になってきます。
・講師の志や経験や人間力
・コンテンツ力
・コンセプト力
などです。
受講生が、成長できているか、成果を出しているか。
講師と受講生との関係性。
実際のコンテンツやセミナーの良さなど、その感動・感激が、口コミとなって広がっていきます。
動画やHPで見れば、直ぐに価値があるかどうかもわかります。
特に、その講師がどんな人か?
自分にとって価値ある人かどうかは、
動画を見れば一目瞭然です。
動画には、一撃で価値を伝える力があるので、非常に強力です。
本もブランディングツールとして今でももちろん効果はあります。
「本を出している先生なんだ」
権威付けにはなります。
また、ノウハウが体系的に整理されていれば、魂のコンテンツがそこにあれば、そのコンテンツを通じて、感動を与え、ファンにすることができます。
大事なのは、コンテンツ力になってきます。
結局のところ、コンテンツ力がなければ、本でも、動画でも、ブログでも、メルマガでも、何をやってもうまくいきません。
良質なコンテンツ提供を通じて、リストやファンのコミュニティ創りをしていく。
大事なのは、ファン創りです。
ファンの口コミの評価もアマゾンの書評やSNS等で見える化されていきます。
3月19日にNHKのプロフェッショナルの仕事の流儀という番組にトップユーチューバーのHIKAKINが出演しています。
新しい仕事のプロフェッショナルということで、ユーチューバーが取り上げられました。
その番組の中で、HIKAKINがこんな話をしていました。
トップユーチューバーとなり、仕事が大変になる中、動画制作も他人に任せて、分業制にした方が良いと言われることがあります。
クオリティーが70%に落ちるかもしれないけど、あまりの忙しさなど考えるとそうした方が良いのではないかとよく言われます。
これまで全力でやってきたところを70%にするとファンにはそれがわかります。
それでファンをがっかりさせたくない。
だから他人に任せず、自分で全力でやり続けたい。
ユーチューバーは、マラソンのようなものです。
まだしばらく走り続けていきたいです。
最高のコンテンツを出し続ける戦い。
クオリティーが落ちると、ファンが離れていく。
私もトップユーチューバー達と仕事をした時に、この超競争社会の厳しさや、コンテンツのクオリティにこだわるクリエイターの成功の本質を見ました。
ユーチューブで動画をアップして楽しみながらファンを創り、仕事にもしているのは表面的にはなんて楽してる人たちなんだろうと見えがちですが、売れてるユーチューバーは物凄く努力しています。
セミナー講師も同様です。
やはり売れている講師は、クオリティー、受講生の満足度を高める為に、細部にこだわりとても努力しています。
クオリティーへのこだわり、仕事へのこだわり、情熱が、顧客に伝わり、感動・感激に伝わっていきます。
どんな仕事も本質は同じです。
感動・感激があるかどうか。
自分の情熱が相手に伝わり、感動・感激に繋がっていきます。
感動・感激を与えられる人を目指していくべきです。
手段は、本でも、動画でも、なんでも良いのです。
長くなりましたが、「プロフェッショナル成功の本質」をぜひ参考にして頂ければ幸いです。
伊藤剛志