【永久保存版】「一流の稼げる研修講師になる方法」プロフェッショナル起業家対談 伊藤剛志×占部正尚

「稼げるセミナー・研修講師になる為のプロの技術」プロフェッショナル起業家対談 伊藤剛志×占部正尚

セミナー&研修講師になりたい人が増えてきていますが、セミナー&研修講師もパレートの法則の通り、売れてる人が2割、売れてない人が8割の競争社会です。

研修講師として年間180回、2日に1日ペースで全国各地を研修講師として飛び回り、売れっ子研修講師として活躍されている占部正尚さんに『一流の稼げる研修講師になる方法』についてインタビューさせて頂きました。

一流の稼げるセミナー&研修講師になる為の秘訣を学び、成功のきっかけにして頂ければ幸いです。

Ⅰ.人気研修講師 占部正尚さんのプロフィール

1962年生まれ。福岡県出身。

早稲田大学政治経済学部を卒業後、経営コンサルタント・営業マン・研修講師の3分野で実績を上げ、2008年よりマーケティングオフィス・ウラベを主宰。

マーケティングやロジカルシンキングをテーマに、大手企業や地方自治体を中心に研修や講演会の登壇実績は、累計3,000回を超える。

研修では、参加者が開始時(朝)と終了時(夕方)では見違えるほどレベルアップしたアウトプットを出すことから「ワンデー・スキルアップ」との定評がある。

【運営メディア】

【著書】

 

Ⅱ.【プロフェッショナル起業家対談】
伊藤剛志×占部正尚
「一流の稼げる研修講師になる方法」

伊藤 占部さん、本日は宜しくお願いします。

占部 宜しくお願いします。

伊藤 それでは、まず最初に私から占部さんのご紹介を少しさせて頂こうと思います。

占部さんは、この「ビジネスペップトーク」という本を出版されていて、私もコミュニケションやリーダシップスキルは興味があるテーマでして、「ペップトークというのは何だろう?」というところから興味を持ちました。

そして、占部さんと色々とお話をさせて頂く中で、占部さんと私は共通点が色々多いなということがわかってきました。

私も実家が九州の大分県で、占部さんも福岡県出身だったり、大学も同じ早稲田だったり、大学卒業してからコンサル会社に入社して事業会社に移ってとかなり似ていて、私から見ると占部さんはプロフェッショナルとして活躍されている大先輩になるんですが、今非常にご活躍もされているので、どういう感じでやってこられたのかというお話を今回お伺いできればと思っております。

私は今、コンサルの方達にインターネットを中心に新しい時代に合ったビジネスを作るビジネススクールをやってまして、その中で今回の対談もプロフェッショナルとして実際に活躍されている方がどのようにビジネスを作られてきたのかという成功の秘訣などをお伺いする形でやっていますので、占部さんにもその辺りのお話をお伺いさせて頂ければと思っています。

それでは、まず占部さんの自己紹介からお願いできますか。

1.研修講師 占部正尚さんの自己紹介

占部 占部と申します。職業の名前としては、経営コンサルタント、研修講師ということになると思うんですね。今は研修講師の仕事が主になってまして、年間180日位あちらこちらで研修をやっております

伊藤 年間180日というと2日に1回位のペースですか、凄いですね。

占部 特に繁忙期になると、平日はほぼ毎日で、土日も最近は土日の講座も増えていますので、かなり研修が入っておりますね。

伊藤 研修は1日だけの研修や数日間の連続研修とかどんな感じなのですか?

占部 1日研修もしくは2日間研修が多いですね。

伊藤 研修というのは、企業研修が多いのですか?

占部 企業研修が3分の2、それから行政機関、地方自治体の県庁の職員さんとか、そういった方々への研修が3分の1ですね。

伊藤 凄いですね。そうすると毎日移動しながら研修やっている感じになりますね。

占部 毎日だいたい新幹線か飛行機に乗っている感じですね。

伊藤 そうですよね、今ちょっとふと疑問に思ったんですが、その日にセミナーが終わって、その日のうちに次の場所に移動したりする感じですか?

占部 よくあります。長崎で17時まで研修をやって、夜の間に名古屋に行って、翌日名古屋で17時まで研修をやって、その日の夜のうちに茨城に行ったりというのがざらにありますね。

伊藤 なかなかハードですね。

占部 ハードといえばハードですが、仕事があるのは有り難いですからね。

1-1.占部正尚さんの研修テーマ

伊藤 教えられている内容は、テーマは何個くらいのコンテンツでされているのですか?

占部 そうですね、大きく分けますと、いわゆる人間の左脳と右脳で分けると、左脳系は『ロジカルシンキング』です。

ロジカルシンキングも色々ありまして、いわゆる論理を組み立ててわかりやすくプレゼンテーションをしていくのもありますし、わかりやすく論理的に論理を組み立てて文章を書いていく、例えば企画書や報告書をわかりやすく書くというロジカルシンキングの部分とあとマーケティングも多いですね。

私の事務所もマーケティングオフィスウラベというくらいですから、元々マーケティングを得意としていまして、そういうマーケティング系の研修も多いですね。マーケティング研修あるいはマーケティングを元にした企画力を身につける研修とかも多いです。

それから右脳の方ですね。感性の部分については、先程ご紹介頂いた『ペップトーク』です。

モチベーションアップするような言葉がけの仕方を学ぶものになります。

上司が部下に対して、「どうせだめだろう」とか「また失敗したのか」とかいきなりやる気を無くすような言葉をかけるのではなくて、部下が自らモチベーションアップして働いていくような言葉がけをして組織を強化していこうというような感性を重視したペップトーク研修です。

どちらかというと左脳系のロジカルシンキング研修が主流で7割くらいで、モチベーションアップする言葉がけによる組織の活性化のペップトーク研修が3割くらいですね。

1-2.コンサルティング業はビジネス規模が小さく労働集約型では儲かりづらい

伊藤 占部さんは、起業されてから、どれくらいになられるのですか?

占部 今9年目で来年で10周年です。

伊藤 今は研修講師メインで活動されているというお話ですが、今のような形になってきたのはいつ頃からなんですか?

占部 マーケティングオフィスウラベを立ち上げた時から研修業務が多かったんですけどね。

ビジネスモデルを考えるということになってくると思うんですが、実はですね、20年前に独立してコンサルティングオフィスを作ってた時期があったんですね。

これは友人が某大手総研を退職して独立して、私と一緒にコンサルティングオフィスを立ち上げた時があるのですが、その時はいわゆる経営コンサルティングで、顧問契約を結んで月何日の契約ということでお伺いして、売上拡大に貢献したり社員教育を徹底していくというテーマに沿ってコンサルティングやっていくということを中心にやっていたんですね。

但し、これがですね、アメリカだったら例えば月30時間だったら月30時間でびしっと決めてお金を頂くということになると思うんですが、やはり日本の風土からするとウエットですから、契約で月30時間と決まっていてもどうしても延びますよね。

それから夜中に電話かかってくるとか、メールも24時間対応とかにだいたいなってくるんですね。

そうすると時間単価からすると段々段々少なくなっていくと。

もちろんそれでお客様が成長して売上も上がって喜んでいくのが一番良いんですけど、事業としてみると、コンサルタントとして収益モデルとしては、大きなコンサルティング会社で事業として社員が派遣されてというモデルであれば割り切りもできると思うんですが、ビジネスの大きさ自体が小さな場合は想定以上の持ち出しがでてしまい、これはちょっとなかなか美味しくないなということで、どうしたらいいかなと考えていた時期が昔あったんですね。

10年前に色々縁があってマーケティングオフィスウラベを立ち上げる時に、顧問契約型だとそもそも飯が食っていけないなと割り切って考えました。

最終的には志を持って、社会貢献できるようなコンサルティング事業をもちろんやりたいし、やるべきなんですが、やはり事業立上げの時は、綺麗ごとというよりも自分の為、飯を食う為、要はマズローの欲求5段階説でいうところの「生存の欲求」を満たさないことには生きてもいけない。

それを徹底してやっていく為には、やはりこの研修講師の仕事を1日いくらで受けて、それをきちんとやり終わらせると。それをいくつ取れるかを徹底していこうと決めました。

1-3.研修講師ビジネスの立上げのきっかけ

最初の入り口では、私が最初に勤めたコンサルティング会社の時に私が担当としてお手伝いさせて頂いた中小企業診断士の先生が実はけっこう成功されて、中堅の研修会社を作っておられたんですね。

そこに連絡取ったら、占部さんには世話になったし、あなただったらけっこう色々きちんとやってくれるので一緒にやりましょうよということになって、そこからお仕事を頂き始めたのが発端なんですね。

伊藤 なるほど。ある程度それでいけそうな目処がおありでスタートされたんですね。

占部 ただやはりですね、1社から頂くお仕事の本数は限られますので、それで十分な収入を得られるかはまた別な話なんですね。

伊藤 そうですよね。そうだと思います。その辺をどうやっていかれたかというのをお伺いできますか?

2.研修講師の仕事を増やす方法

占部 そうですね。私も元々、営業が好きな人間ですから、飯を食う為に件数を稼がないといけないと。

そこでまずはインターネットを使って、講師募集をしている研修会社に大きなところから小さなところまでリストアップして数十件あったんですが、そこに片っ端からメールを出したり、電話をかけたりしてアポを取っていきました。

数十件の中からきちんとアポを取れて訪問できたのが15件程ですね。そこにプレゼンテーションをかけていくわけです。

そこに最終的に講師として登録させてもらって、今でも継続的にお仕事を頂いているのが5〜6件というところですね。

そういったところから定期的に研修の仕事が来て、私が出向いて講師をさせて頂くという形です。それが一つのモデルです。

もう一つのモデルは、研修会社ではなくて、インターネットのサイトで講師を登録するサイトがあるんですね。

そのサイトにいくつか登録するわけです。

その時にマーケティングオフィスウラベをどう表現するか。

要は講師登録で画面に出てくるマーケティングオフィスウラベは、こういう実績があって、こういうテーマをこういう風にやっていくというその書き方自体がレゼンテーションなんですね。

そういったところからのお仕事もありますし、また一番営業力を上げる為に今でも私もやっているんですが、中には入札形式もあるんです。

「こういう企業でこういうテーマで講師料いくらでこういう仕事がありますが、やりたい人はいますか?」ということで、色んな講師がそこに応募してきて、プレゼンテーションで選ばれるというサイトがあるんですね。

私それにけっこう参加するんですね。

私、最高何社コンペで勝ったと思います?

伊藤 よくわからないんですが、どれくらいだったんですか?

占部 最高はですね、47社コンペに勝ったことあるんです。

伊藤 かなり色んな方が応募してくるんですね。

占部 そうなんです。47って丁度、赤穂浪士の47士ですから、47士相手に私戦うんです。

それでやっぱり、そういう場面にどんどん出ていくと自分も鍛えられますし、そこで得られたノウハウは研修にもフィードバックできるんですね。

47社相手に勝とうと思ったら、やはりお客様の目に相当あっと留まらないといけませんので、いかにストーリーを作り込むかが大事なんですね

ですから、お客様にまず興味を持ってもらう。

興味を持ってもらって、この研修講師は信頼できるなという信頼

興味、信頼、その次に、「よしこの人にしよう」という購買意欲ですね。

こういう風にストーリーをちゃんと描けているかどうか、そういう風に組み立てて、書き方もフォントの字の大きさとか配置とか色々工夫しながら作っていくわけですね。

そうやって自分の営業力を鍛えつつ、ちゃんと仕事にも結びつけつつというそういうこともやっていくんですね。

伊藤 占部さんは見た感じ、クールでロジカルな雰囲気に見えるんですが、実は行動力も凄いですね。

占部 そうですね。頭だけで稼げるほど、この業界は甘くないですからね。まず行動ですね。

伊藤 セミナー講師や研修講師をやりたいという人は沢山いて、そういう登録サイトも沢山ありますし、サイト登録もけっこうしている方も多いと思うんですが、その中でも占部さんは成功されておられるわけですが、その違いというか、占部さんの成功の秘訣を教えて頂けますかね?

3.選ばれる研修講師になる為のプロフィールの作り方

一流の稼げる研修講師になる方法対談占部正尚伊藤剛志クライアントファースト
占部 そうですね。実は、私もよく相談受けるんです。

同業者というか、同業者の中でも友達とか後輩とか支援したいなと思う人達には教えて差し上げるんですが、相談受ける方はサイト登録しても仕事が来ないから相談を受けるんですが、プロフィールを拝見すると、「この書き方だとお客様からこの講師選ぼうと思ってもらえないだろうな」という書き方がやっぱり多いですね。

自分が何ができるかを書いているだけになってて、型通りなんですね。

ストーリーも全然作れていないですね。

まず、興味を持ってもらおうということ自体が全然できてない人が多いですね。

例えば、ロジカルシンキングをPRするのに、「ロジカルシンキングが何か?」という話から入ってもお客さんは興味持ちませんよね。

それよりも、「ロジカルシンキングを導入することによってどんないい状態になるのか?はっきりいって売上がどのくらい上がるのか?その裏付けは何か?」の方が興味ありますよね。

これは営業全般そうなんですが、あるいは研修講師としてのマインドセットでもありますが、共通しているのは、主役は誰かを考えることなんです。

主役は誰かというと、多くの方は自分なんですね。

研修講師であれば自分がいかにうまく話すか。さきほどのサイト登録であれば、いかに自分が選ばれるように書くか。

多くの人は自分が主役なんですが、成績の良い方は主役はお客さんなんですね。研修講師であれば主役は受講生なんですね。

これを理屈だけではなくて、本当に考えて行動できるかで全然変わってきます。

4.研修講師のリピートや口コミを増やす方法

伊藤 占部さんは今沢山の研修をされていますが、リピートや口コミが多いのですか?

占部 そうですね。お客様がお客様を紹介して頂いたりとか、もうリピートが5年以上続いたりとかもありますね。

最近思いますのは、ひとつの会社でひとつのテーマで5年やると、これはもうコンサルティングですよね。

私もちょっと間抜けで後から気がついたのですが、毎年同じ時期に同じテーマで同じ階層に対して研修やっているとこれはもうコンサルティングだなと。

なぜかと言いますと、段々レベルが上がっていくんですね。

例えば、ある企業で管理職の指示書作成研修をやっているんですが、管理職が現場の作業員に対して指示書を書くと。

上場企業なので、管理職も作業員も相当な数がいるんですが、ある時期までは、指示書の書き方が良くなくて、管理職の指示が現場の末端までちょっと誤った形でいってしまい、それによって事故やクレームが発生してしまうということでどうすれば良いかと相談を受けて、その研修が始まりました。

初年度の時は、ほんとに皆さん書き方がひどくてですね。

2日間研修なんですが、1日目に書いてもらった指示書を私が徹夜で添削して、翌日「ここはこういう風に書き直すんですよ」と指導して皆さんに納得して頂いて終わるという研修だったんですね。

ところが、3年目4年目あたりになると、そんなに修正しなくても良くなったんですね。

「あれ、これはひょっとして、研修やらなくても良いのか」と思うくらい、もう既にみんなのレベルが、最初に研修を受けた人達が職場に帰ってフィードバックして、段々底上げしてきて、ですから最近私はその会社に行って、その確認ですね。

「先輩方がやってるのと同じように書けていますか?」という確認で済んでるんです。

伊藤 リピートで仕事が来るというのも凄いですね。

占部 リピートで仕事がくるはずですよね。レベルが上がってるんですから。

伊藤 ただ、私も企業にいたこともあるのでわかるんですが、もうできてるなら別な研修にしようという考えにするケースもありますよね。

占部 それもありますよ。これだけ成果出してもらったので、それでは別の研修もという形でお話を頂くケースもあります。

ですから、一度入りこんだ企業には、とことんお付き合いするという覚悟で、絶対に必ず成果を上げるんです

成果を上げる為の工夫もしないといけないのですが、ポイントは、1日研修の場合、朝のレベルと夕方のレベルが間違いなく上がったと受講生が感じる、また受講生が職場に帰った時に職場の上司・管理職がちゃんとスキルアップして帰ってきたなと認めてくれる証拠を残すような工夫が必要なんです。

伊藤 例えば、どういう形でやっているんですか?

占部 そうですね。文章研修などは一番やりやすいんですが、朝一番で文章を書いてもらいます。大概、ダラダラと自分の書きたい順番で書いてくるんですね。

それを1日もしくは2日の研修の中できちんと修正していくんですね。

例えば、ダラダラと自分の書きたいように書くのではなくて、ちゃんと段落毎に意味を持たせて、読む人の興味を持たせて、信頼を高めて、購買意欲をそそるような企画書にするとか、そういう構成をちゃんと考えさせ、またそれに相応しい言葉使い、単語の選択を教えていきます。

最後の方に、「今回の研修で習った通りに書いてみてください」というと、最初に書いたものとやはりレベルが違ってくるわけですね。

そうすると見比べて、「あ、こんなに書けた」というその時のちょっとした感動が、アンケート調査の点数の良さに繋がっていくんですね。

それで、それを会社に持っていって上司に見せると「よくなったじゃないか、いい研修を受けたね」とこれが口コミで伝わっていくんですね。

これが仕組み作りですね。

伊藤 大事ですね。

占部 大事です。

伊藤 お話をお伺いしていて、至るところで素晴らしいなと思いますので、そういう積み重ねが成功する為に大事なのかなと思いますが、占部さんはそういうノウハウや仕組みをご自分で考えて工夫されていったのか、どこかで学んだりしてきたのかや、元々コンサル会社などでノウハウやスキルのベースはお持ちだったのかなどは、どんな感じだったのですか?

占部 今ちょっとお話した『最初と最後で成果を上げて証拠付ける』というやり方は、最初に勤めていたコンサル会社でもやっていたと思いますし、また私がマーケティングオフィスウラベを立ち上げた時に最初にお世話になっていた中小企業診断士の先生もそのやり方をやっていましたので、まず形としてそれをやって頂くと良いのではないですかね。

その代わり、これは講師としては、自分に足かせをかけることにもなるんですね。絶対に、受講生にレベルアップして頂かないといけないので。

最初はひどいわ、終わった時にもひどいわでは、なんの研修だということになりますので。

だからこれは両刃の剣ですかね。

上手くいけば、凄くいい手法ですが、上手くいかなければ、なんだこれはということになりますので。

プロですから、成功して当たり前なんですね。

できるかなどうかなというのは主役は自分です。

主役は受講生ですから、受講生は100%レベルアップしてお帰り頂くというのがプロの仕事なんですね。

5.研修講師として研修で成果を出す方法

伊藤 研修講師として研修で成果を出す為に、どういうやり方が良いというアドバイスなど頂けますか?

5-1.マーケティング思考で考え、行動する

占部 マーケティングの知識をそのまま当てはめれば良いと思いますが、マーケティングで一番大切なのは、何を誰に売るかですよね。

どの製品をどの市場に投入するかですから。

研修講師の仕事で言えば、どういう内容をどういう受講生に提供するか、これに尽きるんですよね。

そこをちゃんときちんと考えて会場に行くか、そこら辺をぼやんとしたまま行くか、この違いなんですね。

研修終了後のアンケートの結果がいい、結果として仕事が続いていく講師はそこをきちんと考えてるんですね。

例えば、仕事を頂いた時に、お客様に対して、企業に直接聞ける場合と、その手前の研修会社に聞く場合と両方あると思いますが、いずれにせよ、受講生がどういう人達なのか?年齢層や物事をよく知っているのかどうかやベテランなのか新人なのかや、また企業として今回の研修で受講生にどうなって欲しいというレベルや目標像などをきちんとヒヤリングしているかどうかが大事なんですが、意外とヒヤリングしていないんですね。

「行ってください」と言われたから行って、型通り講義していてもそれではアンケート調査は良くなるはずがないんですね。

同じテーマであっても、ベテランさんと新人さんとでは、話し方も出す事例も異なってきますよね。

評価が低い方は、例えば、ベテランさんに対して若手に話すような事例を出してしまって簡単すぎてしまったり、逆に新人に対して難しい事例を出してしまって難しいと思って帰してしまったりすることなどもあります。

そこをまずきちんと考える。

5-2.お客様の真意を汲み取る

それから、お客様の仰ったことをそのまま真に受けてはいけませんというのがあるんですね。

例えば、よくこういう例があるんですね。

「今日は新入社員研修なので、バシバシ厳しくやってください」と言われ、それを真に受けて、ちょっときつい口調で研修をして、アンケート調査が悪くて2度と呼ばれなくなったという人がいるんですね。

「私はお客様から厳しくやってくれと言われたから厳しくやったんです。でも駄目だったんです。どうしたらいいんですか?」とアドバイスを求められることがあったのですが、その時「それはね、お客様の言ったことを真に受けては駄目ですよと。

お客様が仰った厳しさというのは、どういう厳しさなのか。

口調を厳しくする厳しさなのか、演習問題を厳しくするのか、あるいは簡単な演習でもディスカッションの時間を短くして皆でぎゅうぎゅう詰めるような厳しさなのか、お客様が何を目指していらっしゃるのか、受講生にどうなって頂きたいのか、どういう研修にしたいのかをちゃんと聞き込みましたか?」と聞くと、聞き込んでいないケースが多いんですね。

ですから、自分がプロとしてお仕事をさせて頂く上で、お客様、受講生のことを理解して分析して、前回と同じテーマでも、盛り込む事例や話し方などを1回1回手作りでオーダーメイドで作るつもりでやってるかどうか、ここに尽きると思います。

6.一流の稼げる研修講師を目指す人へのメッセージ

一流の稼げる研修講師になる方法対談占部正尚伊藤剛志
伊藤 最後にですね、この動画をご覧になられている方に、占部さんから応援のメッセージを頂けますか?

6-1.志を持つ

占部 研修講師やコンサルタントは世の中にいっぱいいらっしゃいます。そういう方々との競争になります。

その時にどこで差がつくか?お客様はどこを見ているか?なんですが、自分の得意な部分をアピールするのはもちろん大切なんですが、『志を打ち出す』のも大切になってくるかと思います。

最初の段階は苦しいので、私も一番最初の段階は、自分の為、飯を食う為に頑張ったという話をしましたが、やっていく間にマズローの欲求5段階の上の方にいって自己実現、まずは一流の研修講師になりたい、そして更にそれを突き抜けてやはり志、使命、社会の為に、お客様の為に、結果として、自分がお仕事を頂けるんだということを意識して頂いて、そういったことをお客様に対するアピールとして企画書の中やトークの中に入れて頂くと、お客様は「あ、この講師はちょっと他の方とは違うな、レベルがワンランク上だな」と思って頂けるかと思います。

最初の段階では、飯を食う為となるかもしれませんが、ちょっと心に余裕を持って頂いてコンサルタントとして、研修講師としての志を表現するかは大切なことだと思いますね。

伊藤 やっぱりぶれない軸というのは大事になりますね。起業すると色々ありますからね。仰る通りだと思います。

ただ、占部さん、最後にですね。その目先の飯を食っていくところの部分で何かアドバイスなどありましたら頂けたりしますか?

6-2.最初は量から質へ転化する

占部 そうですね。稼いでる方、仕事が多い方は、やはり最初は、質か量かで問われると、量なんですね。

ですから、例えば、アプローチ先のピックアップするのも量を稼ぐ。

まずは最初足で稼ぐ。色んなところに電話もかける、メールも出す。まずは量を稼いで頂いて、そこの部分の手間暇をきちんとかけて頂くと、段々質がついてきます。

その中で揉まれていって、こういうタイプのお客様にはこういう風な話し方がいいんだなとか、こういうニーズがあるところには、こういう企画書を出せばいいんだなとか、段々質は後からついてきますので、まずは量を稼いで頂きたいと思いますね。

伊藤 本日は貴重なお話ありがとうございました。

占部 こちらこそありがとうございました。

Ⅲ.【まとめ】一流の稼げる研修講師として成功する方法

昨今、セミナー講師や研修講師になりた人が非常に増えてきています。

人気セミナー講師のセミナーは、大勢の人に影響を与える、まるでアーティストのライブのようなものも増えてきました。

日本でもそうしたセミナー&研修講師ビジネスが台頭しつつあります。

しかしながら、クオリティーはまだまだ低いものが多いという印象があったりもします。

その理由として、今回の一流講師として活躍する占部さんのお話の軸にある「マーケティング思考」がそのポイントなのかなと思ったりします。

多くのセミナー講師は、自分が大好きで、目立ちたいや、自分の話を聞いて欲しいというようなエゴが動機になっている人が多かったりします。

最初はエゴの動機からでも、一流のセミナー&研修講師になっていくには、受講生の期待を満たし、期待を超えて感動させる為に「必ず結果を出すというプロ意識」や「顧客中心に考えるマーケティング思考やストーリーで伝える力」や「成果を出す仕掛けや技術」などが大事になってきます。

そのマインドセットを持ち実践できると、顧客満足を満たし、ファンを作ったり、リピートで仕事を頂けたりします。

成果を出している人、選ばれる人とそうでない人の違いの本質は、この「マーケティング思考を持つこと」であったり、利他の精神で徹底的に実行できるかどうか、受講生に必ず結果を出すとコミットメントする覚悟(プロ意識)を持つかどうかだと占部さんのメッセージからも伝わってきました。

コンサルタントも研修講師も、プロの世界では共通の一流とそうでない人の違いを生む要件だと思います。

大切なので纏めておきます。

①顧客中心に考えるマーケティング思考を持つ。

②顧客に必ず成果を出すという覚悟(プロ意識)を持つ。

③顧客に成果を出す仕掛けやノウハウを持つ。

企画書、ブログ、動画、セミナー、コンサルティングなど、顧客との全てのコミュニケーション(プレゼンテーション)において「ストーリーで伝える」も大事なポイントかと思います。

自分の話したいことをダラダラと冗長に話すのではなく、プロとして、顧客の意識変容や行動変容を導く(リードする)為に、「興味を持たせる」「信頼させる」「行動喚起する」のシナリオで、顧客に話す内容や伝え方を全力で考え、実行していく(最適化していく)というマインドや姿勢が大事になってきます。

私もこれまで数多くの企業やプロフェッショナルのマーケティングプロジェクトをやらせて頂いていますが、日本人や日本の企業は、こうしたマーケティング思考やストーリーで伝える力や、プレゼンテーションのマインドや技術など未熟で、プレゼンテーションが下手な人達がほとんどです。

マーケティング思考やプレゼンテーションといった普遍的なテーマを教えるセミナーや研修講師は、これからも中長期的に活躍していけそうだなと思いました。

私も「プロフェッショナルマーケティング」というオンラインでのプレゼンテーションスキルを教えているわけですが、志を持ち、①顧客中心に考えるマーケティング思考を持ち、②顧客に必ず成果を出すという覚悟(プロ意識)を持ち、③成果を出す仕掛けやノウハウを持ち、一流のセミナー講師を目指していこうと思いました。

あなたの感想もぜひコメントで聞かせてください。

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