天木塾第四回開催レポート(2018.11.25)

天木塾第四回では、日米安全保障条約の運用規定である「日米地位協定」研究の第一人者である「前泊博盛」さんをお招きし講演を行って頂きました。

日本は米軍の植民地として支配されている米軍支配の問題点、その対米従属の構造を維持して保身に走る政治や官僚の腐敗ぶりについてなどを情報共有し、私たちの日本を良くしていくために、どうしていくべきかを考えました。

前泊博盛プロフィール

略歴

沖縄県宮古島市生まれ。駒沢大学法学部卒業、明治大学大学院政治経済学研究科博士前期課程(経済学)修了。1984年琉球新報社入社。文化部、社会部、東京報道部、政経部などを経て、1998年編集委員。2001年-2002年、九州大学大学院助教授。2008年4月琉球新報論説副委員長、論説委員長を経て、沖縄国際大学大学院教授。

著書

★『もっと知りたい! 本当の沖縄』岩波ブックレット、2008年5月
★『沖縄と米軍基地』角川書店、2011年9月
★『本当は憲法より大切な「日米地位協定入門」』創元社、2013年8月

米軍に支配されている日本の実態

前泊氏から「日本にアメリカの基地はどれくらいあるかご存知ですか?」という問い掛けから講演は始まりました。

防衛省ですら公表していないそうです。

おそらくこの実態を知っている政治家や日本人はかなり少ないと思われます。

日本には、なんと、全国30都道府県に128箇所のアメリカ軍基地があるそうです。

かなり多くの都道府県に米軍基地があることをこの時、私も初めて知りました。

なぜ、日本に米軍基地がこれほどあるのか?必要なのか?という話ですが、米軍は日本を守るために存在しているというのは形骸化した過去の話で、北方領土問題や北朝鮮問題などの状況を踏まえて現在の実態は、日本の米軍基地は、アメリカを守る橋頭堡としてあるというのが実態になりつつあるようです。

しかも、その米軍基地の維持費や、イージス艦やオスプレイなどの最新兵器購入で、日本は膨大な軍事費をアメリカに支払っています。税金を使って。

詳しく調べていくと、日本がいかに米軍に支配されているかの問題は色々とでてきます。

米軍が日本を支配するための植民地政策の方針が、日米合同委員会で行われているそうですが、現在もそこで色んな取り決めがされているそうです。

政治家もメディアもこの実態を国民に伝えない

第二次世界大戦の敗戦国のイタリアやドイツは、アメリカと交渉していくことで、そうした支配を改善しているそうですが、日本では対米従属でその支配を受け入れ、現在の政治家は保身に走っている不甲斐なさがあります。

イタリアやドイツなど、国民が怒りの声をあげ、政治家を通じてアメリカと交渉すれば、アメリカも交渉されれば検討してくれます。

日本は、無知・無能な国民や政治家が怒りの声をあげないので、アメリカの好き放題されているという実態があるそうです。

米軍兵士が問題を起こしたり、オスプレイなど飛行機事故が起こったりしても、治外法権で扱われ、問題の責任追及がほとんどされていないようです。

メディアも権力に忖度して、こうした実態を表に出さないので、国民にこうした実態が伝わりません。

国民が文句を言わないと、政治家も文句を言わないから、今の実態のままきてしまっているそうです。

今の日本人は、自分たちの目の前の生活のこと、興味のある情報にしか興味を持たない人が大半です。

政治に無関心、無知、無能、意識の低い日本人が増え、政治家も劣化しています。

日本はこのまま支配され続けて良いのか?

こうした劣化する日本や政治に問題意識を持ち、変えていきたいと行動する参加者の方達の意識の高さにはしびれました。

来年から、平成から新しい元号に変わろうとしていますが、対米従属の歴史認識や問題認識を持つ人はどんどん高齢化して、こうした歴史や政治に無関心、無知な若者がこれからの日本ではどんどん増えていっていきます。

アメリカの植民地となりさがっている今の日本の対米従属のこの構造を変えていく、志を持った気骨のある日本人はでてくるのか?

対米従属の構造がこのまま続いて、誰も手が出せないパンドラの箱がいつまでも続いていくのか?

よほど、何かきっかけがないかぎり、政治などマクロのテーマに興味を持つ人は少数です。

情報がなければ問題意識も持てません。

アメリカに支配され植民地と成り下がっている問題の実態を知ることで、私も政治への関心や意識が少し芽生えてきました。

正しい情報や有識者のメッセージを少しでも形ある情報にして多くの人に知って頂けるようにしていこうと、私ができる目の前のこととして、情報発信しています。

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今回の動画はiphoneXSmaxで撮影したのですが、画質や音質が抜群に良くなっていてびっくりしました。

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iphoneXSmaxでこれからも動画をどんどん量産していきたいと思います。