人生で最も貴重なリソース「時間」をマネジメントする方法
人生で最も貴重なリソースは「お金」ではなく、「時間」だと気づかせてくれた良本です。
「時間」は目に見えず、川の流れのように流れていき、多くの人がその大切さに気づかず、大事にマネジメントできていなかったりします。
人生の目標を明確にして、その目標達成の為に、「時間」という最も大事なリソースを効果的に活用する方法について、コンパクトに学ぶことができました。
「時間管理は、行動管理」ということで、目標達成する為の有意義な行動を増やしていくことが「時間管理」のマネジメントで大事になってきます。
行動(習慣)を変えていく為のコツも沢山学ぶことができました。
1.【著者】高野文夫さんのプロフィール
人材育成コンサルタント(FT&パートナーズ・代表パートナー)
日本プレゼンテーション協会 理事長
NPO日本ファシリテーション協会会員 (初代理事)
東京農工大学工学修士修了後、ドイツ系医薬品会社で13年、MRとプロダクトマネジャーを経験。その後、US系及び英国系化学会社へ転職。25年間、外資系企業で営業やマーケティングマネージャー、事業部長や日本・アジア担当ダイレクターを経験。
2000年にコンサルタント業界に入り、ナレッジマネジメントの企業への導入とファシリテーター育成に携わり今に至る。
広く欧米、アジアの外国人と業界をまたいで仕事をした経験上、語学と異文化コミュニケーションに強い。
講師自身もファシリテーターであり、多くの企業にナレッジマネジメントの導入と社内ファシリテーター育成の講師をしてきた。
国内ではファシリテーションの拠点的存在になっている『NPO日本ファシリテーション協会』の立ち上げに参画し、平成17年5月迄の2年間理事を務めた
・人材育成コンサルタント(FT&パートナーズ・代表パートナー)
・日本プレゼンテーション協会 理事長
・NPO日本ファシリテーション協会会員 (初代理事)
・能率協会主席理事
等で社会貢献に努める。
【高野文夫さんの関連サイト】
・FT&パートナーズ
・高野文夫Facebook
・高野文夫YouTubeチャンネル
【著書紹介】
・「ファシリテーション力が面白いほど身につく本」中経出版
・「何を言っても許される『場と空気』のツクリ方」同友館
・「リスを捕って売れ!」日新報道
2.「時間に追われない時間術」の目次
第一章 時間とは何だろう?
第二章 人生の目標を立てよう
第三章 トップ3%の成功者の仕事術
第四章 成功する人の癖とコミュニケーション術
第五章 絶対に止める7つの癖
3.「時間に追われない時間術」から得た学びや気づき
3-1.時間意識を高める
人生で最も大事なリソースは「時間」です。
時間を大切にすることは、人生を大切にすることに他ならないからです。
人生を良いものにしたいのであれば、普段から自分が時間をどう使っているかに、もっと意識を向けるべきです。
より良い人生を送るためにも時間に対して真剣に向き合い、時間を大切に使ってください。
本来、時間はお金よりも大事なものなのに、なぜかお金のように大切に使えている人はあまりいません。1万円は浪費しないように大事に使い道を考えるのに、1日を何気なく過ごしてしまう人が多いのです。
時間は目に見えず、実体がないものなので、意識しない限り、時間を使っていることを忘れてしまいます。
いつまでも今日と同じように明日が来ると思ってしまい、同じような日々が永遠と続くかのように思ってしまうから、時間を浪費することに対して違和感を感じないのです。
時間は自分の人生(命)そのものです。最も大事な資産です。
1日1日を後悔しないようにベストを尽くして、充実した毎日を送っていくことの積み重ねが、結果的に後悔の少ない人生となっていきます。
「今日が人生最後の一日だ」と捉えて、やるべきことを全力でやるべきです。
<時間管理は、行動管理>
時間の使い方を変えれば、人生が変わっていきます。
私達は、自分の時間の使い方を見える化して点検して、時間の使い方を改善していくことが必要です。
「時間の使い方」のPDCAマネジメントをするべきだと「時間管理」意識が高まりました。
3-2.目標を管理する
<目標を持つ>
アメリカのハーバード大学の卒業生の調査結果でも、「大成功をおさめているトップ3%の人は、明確な目標を持って、それを紙に書いて見えるようにしていた」という有名な話があります。
後悔しない人生を生きる為に、人生でやりたいことの目標を持つことが大事になってきます。
短期(3年以内)、中期(3年〜5年)、長期(10年)などの時間軸で、人生のテーマに分けて、目標設定することが大切になってきます。
目標は、短い言葉で簡潔に書くのもポイントです。
長々と書くと記憶に残りにくくなります。
<大きな目標を小さな目標や行動計画にブレイクダウンする>
夢を目標に展開して、目標を行動計画に落とし込み、行動していきます。
行動することで、結果が出て、自信に繋がっていきます。
自信が新しい夢を生み出してくれます。
そうして、自分の本当に生きたい人生を実現していきます。
行動計画を確実に実行して、小さな目標を達成していく積み重ねが、大きな成果へと繋がっていきます。
<外部の刺激ではなく、自分の内面に意識を向ける>
目標達成していく為には、目標達成できる自分に進化する必要があります。
未来の結果(ビジョン)にコミットして、絶対達成するんだという強い気持ち(信念)を持ち、エネルギーを高めながら、挑戦していく必要があります。
エネルギーを高める為には、自分のビジョンや行動計画を常に確認して、自己洗脳していくことが大事になってきます。
成功者も常にビジョンカードを持ち歩いていたり、手帳にビジョンに関連する写真などを貼っている人など、やり方は色々ありますが、常にビジョンを確認し、エネルギーを高める工夫をしています。
外部の情報に振り回されず、自分のビジョンややるべきことに集中して、行動していくことが大事になってきます。
3-3.意識を変えて、習慣を変える
貧乏習慣と成功者の習慣を比較していて、何をやめるべきか、何をやるべきかをわかりやすく理解できました。
<感謝する>
今の自分があることに感謝することで、人の為に貢献しようという気持ちが湧いてきます。
<常に目的と目標を考えてから行動する>
何事も行動する前に、その目的と目標を考えてから行動することで、時間を効果的に活用することが大事になってきます。
<重要なことからやる>
人は簡単なことややりやすいことからやりがちですが、重要なことからやらねばいけません。
<常にプラスに意味付けする>
どんな状況や物事もプラス思考で考え、前向きに行動するようにすることが大切です。
<自信をアンカーリングする>
自分の成功体験を思い出し、自信を高められるようにすることも効果的です。
<自分の強みを活かす>
これは人に負けないという自分の強みを作り、磨いておくことが大切です。
ナンバーワンを目指すべきです。
これは相手に貢献できるという自分の強みを作り、その強みで人に貢献していくことで、人に喜ばれ、充実感を感じながら、有意義な人生に繋がっていきます。
<スピードを重視する>
勝負には、タイミング(時機)が重要になってきます。
チャンスはその場で直ぐに掴む必要があります。
モタモタしている暇はありません。
重要なことは、今すぐやるのです。
<ナレッジ化する>
ルーティンでやることは、仕組み化して、効率化していくことが大切になってきます。
経験も上手くいったこと、上手くいかなかったことを振返り、ノウハウ化したり、経験を血肉化して吸収していくことが大事になってきます。
<自分から主体的に動く>
自分の頭で考え、自分で主体的に動き、結果を出す。
<早起きする>
成功者は朝4時〜5時には起きて活動しています。
朝一番にその日の行動計画を作り、他人に邪魔されず、また思考力が高いうちに重要な仕事をやっていきます。
<楽せず、努力して成功を勝ち取る>
努力せずして、真の成功を掴むことはできません。
真の成功者になる為には、楽をしようとせず、努力して真の成功を掴むことを意識することが大切になってきます。
<メンターや仲間を持つ>
成功に導いてくれるメンターや、刺激になる仲間を持つことは大切です。
自分の成長の為のコミュニティ(環境)を持つことが大切になってきます。
<趣味を持つ>
趣味を持ち、息抜きすることも大切です。
心や脳を休息させることが、トータルのパフォーマンスアップに影響してきます。
4. 「時間に追われない時間術」の感想
4-1.人生で最も大事なリソースは「時間」
人生で最も大事なリソースは「お金」ではなく、「時間」だと気づかせてくれた良本です。
自分の目標を決めて、その目標達成する為に、人生で最も大事なリソース「時間」を有効活用することで成功者になっていくことができます。
人生経験豊富で、沢山の成功者も見てきた高野さんだからこそ、何をやめるべきで、何をやるべきかの主張が明確で、ロジカルにコンパクトに高野さんのメッセージが伝わってきました。
4-2.新しい出版の形
「こんな風に気軽に出版しても良いんだな」という本を出版することに対する価値観が変わったのも本書を通じて得た大きな収穫でした。
出版を難しく考えず、ブログの文章のようにフレンドリーな口調で、ブログの記事を纏めて小冊子(電子書籍)にしていくライトな感じで出版するのもありだと気づきました。
そのアプローチだと、割と簡単に本を作れそうです。
電子書籍やオンデマンド出版などで、本のあり方も代わり、手軽にコンパクトに読める本も増えてきて、手軽に読める本を沢山出版するような電子書籍出版革命が進んでいくのかもしれません。
紙の書籍でも、かつて中谷彰宏さんとかがコンパクトに読める本を量産するような出版スタイルでしたが、これから電子書籍などが主流になることで、そのスタイルが増えていくのかもしれません。
「私も出版してみたいな」と出版ハードルが下がり、出版に対するモチベーションが高まったことが、本書との出会いの大きなメリットであり、新しい転機を得た感じかもしれません。