田坂広志「知的プロフェッショナルへの戦略」〜パーソナルブランディングの本質〜

人材は「活躍する人材」と「求められる人材」と「求められない人材」の3つのタイプに大別されます。

活躍する人材とは、指導力を発揮していく人材です。仕事の実践体験を通じて身につけた知恵を持っている人材です。優れた直観力や洞察力を持ち、アイデアや企画をたくみに伝える力を持ち、実践で成果を生み出すノウハウも身につけています。

多くの人は学校や本や教材で専門知識を学ぶことにフォーカスします。専門知識や専門資格があれば活躍できると思い込んで。これは誤解です。

知識社会で活躍できるのは指導力を持つプロフェッショナルな人材です。

プロフェッショナルとは、ナンバーワンの能力を持っているという意味ではなく、他の誰も持っていない置き換えることのできない能力を持った人材のことです。

プロフェッショナルの究極の姿は、その人材が持つアイデアやパッション、個性的な能力をフルに使い、一回限りの作品を創り出すアーティストのようなものです。

パーソナルブランディングというと、目立つこと、価値があるようにいかに自分を魅力的に見せるかとテクニック的に考えられることがあります。

パーソナルブランディングの本質は、プロフェッショナルとしての自分の価値を磨き、その取り組みや体験から身につけた知恵を分かち合い、人の為に貢献していくことにあります。

田坂広志さんの「知的プロフェッショナルへの戦略」を読むと、プロフェッショナルとして持つべき正しいマインドセットを学ぶことができ、とてもおすすめです。

これからは個人が自分の価値を高めていくべき時代にシフトしてきています。専門知識やスキルのない求められない人材はもちろん、専門知識やスキルを持つ人材もロボットや海外のローコストな人材に取って代わっていく時代に急速に変化してきています。

これからの時代にも生き残り、活躍していく人材になるには、プロフェッショナルを目指していかねばなりません。

パーソナルブランディングの本質を捉え、今日も全力で成果を上げていきましょう!