
インターネットや主要なSNSの最新動向について解説します。
Webマーケティングで成果を出すためには、インターネットやSNSの最新動向を踏まえて、有利なプラットフォームを選び、またプラットフォームの特性を理解して、効果的な対策をしていくことが大事になってきます。
1.インターネットの最新動向
まず、マクロ動向の話になります。
1-1.デジタルがテレビを上回る
全世界の統計データになりますが、2019年にインターネット利用時間がテレビを上回るという予測データがあるそうです。

それに伴い、広告費もデジタルがテレビを遂に上回るという見込みがあるそうです。

遂に、デジタルが最も影響力のある、重要メディアになってきています。
日本の動向も、総務省の調査報告書を確認してみましたが、テレビの視聴時間は下落傾向で、インターネット利用時間や利用者率が増えているのは世界のトレンドと同様の傾向があるようです。詳しくは、総務省の調査報告書でご確認ください。
1-2.スマホ対応させていないWebサイトはナンセンス
インターネット利用機器では、スマホが物凄く伸びています。
そのため、スマホ対応させていないWebサイトは、ナンセンスになってきます。Googleでもモバイルユーザビリティーを重視している傾向にありますので、検索エンジン対策としてもスマホ対応は重要になってきています。
2.Googleトレンド
スマホの普及に伴い、GoogleやYouTubeの動きにも大きな影響がでていますので、抑えておくべきポイントになります。
2-1.Googleの検索回数が爆発的に増加
スマートフォンの台頭、新興国の成長によりGoogleの検索回数が爆発的に増加しているそうです。
2-2.2020年、99%の情報(コンテンツ)が届かずに消えていく
検索回数が増加していることと併せて、インデックス数も爆発的に増加しているそうです。
オウンドメディアなどが増えたり、インターネット上に情報が爆発的に増えているという状況にあります。
こうした状況の中、「2020年、99%の情報(コンテンツ)は届かずに消えていく」という有識者の見解があります。
今後、Webの情報を調べる方法が「検索」からsiri等の新しいテクノロジーに変わったり、インターネットへのゲートウェイが大手プラットフォーム中心になるという予測があります。
ユーザーが主に使うプラットフォーム(アプリケーション)として、Google、Facebook、LINE、Amazon、主要ニュースサイト等といった具合です。
大手プラットフォームも自社サービス内にユーザーを囲い込むために、ユーザーに有益なコンテンツを優先して見せる仕組みが今後も進んでいく方向にあります。
そうすると、検索エンジンの場合、検索上位1ページ目の上位ページしか見られないという傾向が進み、有益なコンテンツにアクセスが集まり、それ以外のコンテンツは全く見られないという超格差が今後更に進んでいくことが予想されます。
GoogleやYouTubeなどでは、有益なコンテンツが上位表示されたり優遇され、その人気コンテンツにユーザーも集中するので、1%VS99%という構図になります。
Web上のコンテンツは、この超格差が進んでいくことをまずはしっかりと頭に叩き込んで、このトレンドを踏まえて、有益なコンテンツを創っていくことが大事になってきます。
有益なコンテンツを創るためには、専門分野を絞り、狭く深いコンテンツを創ることが重要になってきます。
2-3.YouTubeの動向

(出典)ソーシャルメディアラボ調べ
スマホの普及、インターネット通信の質の向上などのインフラ面が整備されることで、YouTubeの利用率も高い傾向にあります。10代から50代は人口の7割超、インターネット利用者のほぼ全てがYouTubeを利用している状況です。TV等からインターネットに利用時間がシフトして、動画メディアの視聴時間も伸びています。
今後、2020年に向けて5G導入など更にインターネット通信環境が向上することに伴い、動画投稿や動画視聴の動画利用は益々増えてくるものと見込まれています。
活用の方向性
パーソナルブランディング、ファン創りで、動画は強力な効果を発揮します。これから動画利用が益々増えてくる傾向にある為、動画での情報発信、YouTubeチャンネルのメディア創りを進めて先行者優位のポジションを取っておくことが戦略的に重要になってきます。
3.主要SNS最新動向(2018年10月)
SNSはフローで流れる波のようなものです。主要SNSの最新動向(波)を踏まえ、効果的に活用することが大事になってきます。

(出典)ferretセミナー資料
3-1.LINE
LINEの年齢別ユーザー数

(出典)ソーシャルメディアラボ調べ
LINEの最新動向(2018年10月)
- 国内月間アクティブユーザー数:7,300万人以上
- 世界月間アクティブユーザー数:2億1,700万人以上
国内でもコミュニケーションツールとして、メールからLINEにシフトしつつあります。ビジネス用途はまだメールが主流かと思いますが、個人的なコミュニケーションのやりとりではLINE利用が中心になりつつあります。
LINE活用の今後の方向性
特に、BtoCマーケティングでは、LINE@を活用したコミュニケーションの重要性が高まりつつあります。
3-2.Twitter
Twitterの年齢別ユーザー数

(出典)ソーシャルメディアラボ調べ
Twitterの最新動向(2018年10月)
- 国内月間アクティブユーザー数:4,500万人
- 世界月間アクティブユーザー数:3億2,800万人
トランプ大統領がTwitterを愛好しているように、有名人なども気軽につぶやけるTwitterを今でも愛用しています。そのため、有名人などのツイート(生の声)を読むためにTwitterを利用しているユーザーも依然として多くいます。Twitterはアクティブ率も高く、プロモーションなどに効果的に活用すると拡散性もあります。
Twitter活用の今後の方向性
Twitterは、コンテンツの拡散力も抜群なので、コンテンツマーケティングにおいてTwitterの有効活用は考えるべきところになります。
3-3.Instagram
Instagramの年齢別ユーザー数

(出典)ソーシャルメディアラボ調べ
Instagramの最新動向(2018年10月)
・国内月間アクティブユーザー数:2,900万人
・世界月間アクティブユーザー数:8億人
なんと、国内では、Facebookのユーザー数をインスタユーザー数が超えました。日本では20代の女性の利用率が高い傾向にありますが、米国では30代や40代の利用が多いようです。Instagramの投稿を見て刺激を受けて購買するという女性も多いようです。
Instagram活用の今後の方向性
20代や30代の女性向けブランディングには、Instagramでの情報発信は重要性が高まっています。
コンテンツの拡散性は少ないため、ハッシュタグの活用など、Instagramの特徴を踏まえた活用法を実践することが大事になってきます。
3-4.Facebook
Facebookの年齢別ユーザー数

(出典)ソーシャルメディアラボ調べ
Facebookの最新動向(2018年10月)
- 国内月間アクティブユーザー数:2,800万人
- 世界月間アクティブユーザー数:20億人
世界的にはユーザー数も伸びていて、巨大なユーザーを抱えるFacebookですが、日本国内で見ると成長が止まり、インスタやTwitterにユーザーが流れている状況にあるようです。国内でのFacebookのアクティブユーザーは、40代以上のビジネス利用が多い傾向にあります。
ビジネスパーソンがセルフブランディングツールとして利用したり、ビジネスコミュニケーションツールとして利用するというのが多い傾向にあります。
Facebook活用の今後の方向性
顧客や知人等とのビジネスコミュニケーションツールとして利用したり、ビジネスパーソン向けにターゲティングしたFacebook広告利用など。
Facebookグループを活用したライトに会員と繋がる(囲い込む)オンラインサロンのような形態は今後も発展が見込まれます。
まとめ
- スマホの普及で、インターネット利用率が高まり、情報も爆発的に増えています。
- GoogleやYouTubeや主要SNSもユーザーを囲い込むために有益なコンテンツを露出する傾向が今後も更に進む傾向にあります。
- コンテンツマーケティングで、基軸となるのは、対象顧客や専門分野を絞り、有益なコンテンツを創ることになります。
- Twitterで、コンテンツを拡散し、認知を広げる。
- LINEを、見込み顧客とのコミュニケーションツールにする。
- Facebookは、顧客や知人等とのビジネスコミュニケーションで利用する。Facebook広告を活用する。
- Instagramは、20代から30代の女性向けマーケティングで利用する。