2013年ネットビジネストレンド予測(「起業・副業意識調査レポート」より考察)


※スマホの方はこちらでご覧になれます。
http://www.slideshare.net/itotakesi/2013-15260331

2013年ネットビジネス トレンド予測

本レポートの目的と概要

ネットビジネスやWebマーケティングの最新トレンドを踏まえて、ビジネスチャンスを掴んでいきましょう!

2012年のネットビジネスやWebマーケティングのトレンドを振り返ると、スピードが速いものと遅いものとに分かれました。プロダクトライフサイクルの考え方でいくと、成長スピードが速いものは衰退も速く、じょじょに成長していくものはライフサイクルの長さもそれと比例するという傾向があります。ネットビジネスやWebマーケティングの世界でもこの原理に当てはまるもの当てはまらないものもありますが、大局の流れを俯瞰してみることで、ビジネスチャンスや参入タイミングの適切なポイントが見えてくることが多々あります。

本レポートでは、個人起業家やスモールビジネスの方をメインの対象に、ネットビジネスやWebマーケティングのトレンドを考察し、今後のビジネスチャンスについて情報提供するものとなります。

日々のコンサルティング活動やまた数々のトップランナー達との情報交換を通じて知りえた情報になりますので、確実性を保証するものではありませんが、業界の最新動向などを知る上では役に立つ情報と思われますので、ご興味のある方に是非参考にして頂ければ幸いです。

社会情勢の変化

平均年収の推移

サラリーマンの平均年収は過去の水準と比べ、低水準が続く

平均年収
先行き不透明な経済状況の中、企業の業績が本格的に回復しなければ、給与の上昇は難しい状況。

起業・副業への関心度合い

起業副業への関心
出所)起業実践会「起業・副業意識調査レポート」より

起業・副業に関心のある人は、約6割(起業志向13%、副業志向49%)。 
男性は、2割が起業志向(既に起業5%、起業志向15%)。 
女性は、半数以上が副業志向(副業志向52%)。

起業・副業で興味のある分野(上位10テーマ)

起業副業の関心のあるテーマ
出所)起業実践会「起業・副業意識調査レポート」より

オークションやネットワークビジネスといった手軽にトライできる分野に関心が高い傾向にあります。アフィリエイトやECショップなどのネットビジネスで稼ごうと考える人はまだ一部の人で、全体的にはリアルビジネスの方が人気です。

アフィリエイト市場規模の推移

アフィリエイト市場

アフィリエイト市場は成熟しつつあるが、個人にとって参入しやすい環境は整う

アフィリエイト市場は1000億円を超え、成果報酬型広告は広告主も期待が大きいだけに今後も成長見込みです。アフィリエイト市場は大手ASPが統廃合されることで、個人にとっては利用しやすいプラットフォームとして進化しつつあり、 一般の個人がアフィリエイトで利益を出しやすい副業にチャレンジする環境は整ってきています。googleなどの検索エンジンも良質なサイトを重視するようになり、アフィリエイトで利益を出すには、これまでのサイト量産する手法から良質なサイト作りをして集客する手法へと変化しており、トレンドを掴んだ集客手法を実践できるかがアフィリエイトで成果を出す鍵となります。

ソーシャルメディアの利用状況と今後の利用意向

ソーシャルメディア利用状況
出所)起業実践会「ソーシャルメディア利用実態調査レポート」より

Youtubeが最も利用率が高く、今後も動画の重要性は高いと言えるでしょう。SNSでは、Facebookの利用意向が高いですが、Twitterの利用意向も高い傾向にあります。スマホ&モバイルでは、LINEが今後最も利用される可能性が高いと見込まれます。

ソーシャルメディア関連トピックス

ソーシャルメディアサービスの変化は早いが、ユーザーがついてこられるか

Facebook

  • Facebookの会員数が全世界で10億人を突破。国内利用者は1,635万人(2012年11月時点)。
  • スマホの普及に伴い、標準アプリとして利用者が増えたこと、TV/雑誌等のマス媒体での認知アップなどで国内会員数も堅調に伸びています。
  • 月間アクティブユーザー数もmixiを超え、国内でもトップシェアのSNSになりつつあります。
  • 国内でもアメリカのように大手メディアやポータルサイトでもfacebookを活用したサービス連携などが進み、今後コミュニケーションやWebサービスのプラットフォームとして存在感を増していく可能性は大きい見込みです。

LINE

  • LINEの会員数は、全世界で7,000万人を突破。国内利用者は3,200万人超(2012年10月末時点)。
  • 今後、北米や中国など海外でのプロモーションも強化し、年内に会員1億人を目指しています。

その他

  • Pinterestは、アメリカではFacebook、Twitterに次ぐ第三のSNSとなる程に急成長していますが、日本ではまだそれほど普及していませんが、楽天の資本参入、日本語対応スタートなどで今後ブレイクする可能性はあります。
  • Google+も注目されるサービスではありますが、利用者はまだ200万人強でそれほど多くなく、今後Googleの各種サービスとの連携などにより、他のSNSと利便性などの差(メリット)を打ち出していけるかが鍵となります。

スマートフォンの普及率

スマホ利用率
出所)起業実践会「ソーシャルメディア利用実態調査レポート」より 

スマホ利用者は30%弱、タブレットは5%

スマートフォンは急速に普及しつつあり、各種メディアでも話題になることが多いですが、全体平均ではまだ30%弱の普及率であり、20代の男女においては、50%以上の普及率と言われていますが、世代によってばらつきが多い傾向にあります。若年層や男性向けにはスマートフォンでのアプローチも有効ですが、30代以上の女性などを対象とする場合は、従来の携帯電話で想定するなどの使い分けが必要です。

電子書籍市場の推移

電子書籍ビジネスの時代が到来!

電子書籍市場
出所)インターネットメディア総研「電子書籍ビジネス調査報告書2012」より 

携帯向け電子書籍市場は減少し、今後はスマートフォンやタブレット端末などのマルチデバイス化された新たなプラットフォームの電子書籍市場がアメリカのように日本でも拡大する見込みです。アマゾンは、米国では電子書籍が紙の本の販売数を上回っています。日本でも端末普及に伴い、電子書籍市場が大きく伸びるのは確実と見込まれています。アマゾンの電子書籍端末「キンドル」が2012年11月19日に日本でも発売。

2013年ネットビジネス トレンド予測

1.O2Oマーケティング 「オンラインとオフラインの融合」

O2Oマーケティング(オンラインtoオフライン)は、リアルビジネスにおいてネットを活用したマーケティング手法として、考え方自体は随分前から提唱されてきていましたが、スマホ集客、ソーシャルメディアマーケティングなど、スモールビジネスにおいてもO2Oマーケティングを実現できる効果的なプラットフォームの環境が出来上がり、2013年はそうしたマーケティング手法を実践していくことで、ライバルよりも費用対効果の良いマーケティング成果を上げることができます。

店舗ビジネスにおいて、特に重要性が高いのがスマホ集客です。FacebookやLINEなどのソーシャルサービスでのクーポン発行やまた費用対効果の高いスマホPPC広告など、従来の集客手法よりも効率良く利用しやすい集客手法が揃ってきているので、成功事例や実践方法を学び、トライしてみるのがおすすめです。 

コンサルタント、コーチ、士業などの個人ビジネスにおいても、ソーシャルメディア(Facebook、 Youtube、Blog)を活用してブランディングし、セミナー集客や無料・体験相談などへの集客に繋げるというコストもかからないマーケティングをしていけるプラットフォームが揃っているので、価値のあるコンテンツを提供しながら、パーソナルブランディングしていくコンテンツマーケティングを実践することで成果に繋げていくことができます。

2.アフィリエイトビジネス「環境変化に対応しながら進化していけるかが鍵」

成果報酬型のアフィリエイト広告は、ネットマーケティングの世界において今後も期待される成長分野です。しかしアフィリエイトビジネスは変化の速いネットマーケティングの流れに適応していくことが求められるので、常に最先端のトレンドや手法を学び実践していくことが、アフィリエイトビジネスで成功していくには重要になってきます。 

2012年メルマガでの無料オプトインアフィリエイトが大流行しましたが、その影響でリスト獲得効率なども落ちてきているので、今後はしっかりとリスト教育して、反応率を高めるメルマガ運営できるかが重要になってきています。また、成果報酬も従来の無料オプトインのリスト獲得による1件当たりの報酬から、リスト獲得後のバックエンド販売(有料商品販売)の成果報酬も報酬化など、アフィリエイターに協力してもらうための関係性も変化してきています。そうした意味でも、アフィリエイター(紹介者)がメルマガ読者(リスト)とどれだけの信頼を構築できるかというのが大切になってきています。

サイト/ブログアフィリエイトも、グーグルの検索エンジンのアルゴリズムの大幅な変更や、またアメブロ の取締り強化など、アフィリエイターを取り巻く環境は大きく変化してきています。グーグルがコンテンツ重視にシフトしてきていることから、サイト/ブログアフィリエイトも、これまでの量の戦略から良質なコンテンツを提供する質の戦略へとシフトしていくことが必要になってきています。

3.コンテンツビジネス「本物が求められる時代へ」

2012年は塾ビジネスが流行りました。その背景として、前述した副業したい(収入を増やしたい)という多くの人の求めるニーズがあり、それまでの情報教材でのノウハウ提供だけでは成果が出づらいというところから、ノウハウを実践して成果を出すところまでを塾というサービス形態でサポートするというこ とで、時代のニーズとマッチして、色んな稼ぎ方(ビジネスモデル)の塾が登場しました。 

販売者(サービス提供者)側も、プロダクトローンチという手法で見込み客段階からしっかりと情報提供して見込み顧客教育することで、高額な塾を販売できるマーケティング手法を活用し、大規模なオンライン塾も数多く誕生しました。2013年もこの副業ニーズやそのニーズに応えビジネスのやり方を教え、サポートする塾という受け皿自体は変わらず、コンテンツビジネスの主流になっていくことでしょう。

しかし、再現性のあるノウハウなのか、サポートはしっかりしているのか、短期的成果をあげるテクニックだけでなく継続的なビジネスとして真っ当な考え方や手法を教えてくれるのかといった本物が求められる時代に大きくシフトしていくものと思われます。塾においても、セールス時の謳い文句のように成果を出せる人は1割〜2割位というのが一般的に言われています。高額のお金を払い、チャレンジしても成果が出せない人も多数いるため、月収5万でも10万円でも副業収入が確実に稼げるようになる堅実な塾というのも今後ニーズがでてくるものと思われます。

(参考)起業・副業の動機

「自己実現できるライフワークを副業にしたい」

起業副業の動機
出所)起業実践会「起業・副業意識調査レポート」より

短期的に稼ぐことを主目的としたものよりも、「生活の安定や自己実現の為に自分に合った副業を見つけたい」という人が多いのが副業ニーズの中身です。 自分の好きなこと、趣味や特技をビジネスに繋げ、堅実に収入を増やしていけるようなビジネスを学びたいという人が多い傾向にあります。

4.電子書籍ビジネス「誰でも出版できるチャンス到来!」

「電子書籍の時代が来る」というのは、随分前から言われていたことですが、前述の電子書籍市場の考察でも説明した通り、アマゾンキンドルなどのプラットフォームができ、誰でも自由に電子書籍出版できる環境が整いつつあります。

スマートフォンやタブレット端末といった電子書籍を読むための端末も普及してきており、これから数年が電子書籍市場の大きな変化ステージになっていくことは間違いないでしょう。電子書籍も電子書籍プラットフォームやまたアプリ化してApple Storeで配布したりと色んな提供方法があり、初心者でもトライできるように敷居は下がってきています。原稿さえ用意すれば、電子書籍化やアプリ化を代行してくれる業者もたくさんいますので、自分の書籍を出版してみたいという方には非常にチャンスな時代がきています。

ブログの書籍化や携帯小説など、これまでにも新しい媒体で情報発信することで、無名の人でも有名になるケースも多々あり、電子書籍でブレイクするという人も今後確実に増えてくるものと思われます(電子書籍の先進国アメリカではそうした人が多数存在しているようです)。

5.スマホアプリビジネス「ポテンシャルの大きい狙い目市場」

本レポートの読者対象の個人ビジネスやスモールビジネスを手掛ける方には、スマホアプリビジネスというとぴんとこない方も多いかもしれませんが、十分参入可能でかつポテンシャルも大きい市場にもなりますので、ご紹介しておきます。 

スマホアプリはご存知のように色んな種類が存在します。スマホアプリビジネスの代表的なパターンとしては、大量のユーザーにダウンロードされるアプリを制作し広告料で稼ぐ、ユーザーに役に立つアプリを提供し有料ダウンロード課金で稼ぐ、無料アプリを配布しバックエンド販売に繋げるなどの手法があり、アプリ開発自体は、アプリ制作会社に外注するしかありませんが、アプリビジネスのパターンを踏まえて、こんなアプリを作りたいと企画を出せば、トライすることも可能です。 

スマホアプリビジネスは、スマホが今後も更に普及してくる成長ステージにあることや、日本人は隙間時間にアプリを使う人が多いというライフスタイル、制作費もそれほど高くなくチャレンジできるので、多少の資金(外注制作費)は必要ですが、何度もトライでき、成功するとリターンも大きいというメリ ットがあります。

行動して学びを深めてください。

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コンサルタント&講師専門のビジネスプロデューサー。早稲田大学商学部卒業後、経営戦略コンサルティングファームにて、大手自動車メーカー、大手百貨店、中古車流通、ソーシャルメディアマーケティング分野等の各業界ナンバーワン企業の経営改革プロジェクトを推進。 現在は「新しい教育を通じて社会を豊かにしていく」ミッションに基づき、有力なコンサルタントや講師のコンテンツマーケティングやビジネスモデル構築のプロデュースを手がける。

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