タイムマネジメントとは、成果を生み出すために効率的・効果的に時間を活用する時間管理のことです。
私達はこのタイムマネジメント(時間管理)スキルを「時間力」と定義しています。
つまり、時間力とは、成果を生み出す力ということになります。
生産性を高める方法、目標達成力などになってきますので、非常に重要な力になってきます。
ナレッジマネジメントで国内有数の実績を持つコンサルティングファーム資産工学研究所では、国内200業種300社以上の様々な企業で高い成果を出しているハイパフォーマーの仕事術を「成功法則」として体系化・標準化しています。
今回の時間力(タイムマネジメント)も、ハイパフォーマーの仕事術(成功法則)を基に最新メソッドとして取り纏めましたので、今回はその概要を共有させて頂きます。
1.時間力(タイムマネジメント)とは
1-1.時間力の定義
時間力とは、「時間を高品質・効率的・効果的に活用し成果につなげる能力」と私たちは定義しています。
高品質・効率的・効果的の意味合いは以下の通りになります。
- 高品質:意図した通りに成果を出すための時間の使い方。
- 効率的:成果は同じでも、少ない時間で対応すること。
- 効果的:時間は同じでも、より大きな成果を上げること。
1-2.時間力を構成する3つの要素

時間力を高めるために大事な構成要素は、「思考」「状態」「技能」になってきます。
それぞれの概要を解説します。
時間力を高める思考
時間力を高めるために大事になってくるのが、自分がどういった職業人になりたいか、どうあるべきか、ありたいかという目標になってきます。
自分のありたい姿を決めることで、仕事に対する取り組み姿勢や心構えが高まってきます。
私のメンターも、私も、自分の分野では最高の存在(プロフェッショナル)になることを目指して日々仕事しています。
最高のプロフェッショナルになるには、誰よりもハードワークして、かつハイクオリティーの仕事をすることが必要になってきますので、この意識を持つだけで、目の前の仕事に対する集中力や創造力なども高まっていきます。
時間力を高める状態
時間力を高めるために状態(コンディション)も大事になってきます。状態(コンディション)で特に大事になってくるのが、脳のコンディション、身体のコンディション、感情のコンディションなどになってきます。
私も沢山の一流の経営者やプロフェッショナルと一緒に仕事していますが、一流の特徴として、エネルギーが高い、健康である、脳の回転が速い(キレ具合が凄い)というところがあります。
身体も心(感情)も健康で、自分に自信がありエネルギーが高いと集中力が高まり、アイデアが瞬時に沢山でてくるというような最高の状態を創ることが、一流のプロフェッショナルになっていくには大事になってきます。
それ故、一流のプロフェッショナルは、自分の健康や状態管理(コンディション)に気を使っているわけです。
時間力を高める技能
時間力を高める技能は生産性の高い仕事をするための具体的なスキルになってきますが、「計画力」「実行力」「管理力」の3つで大きく分類しています。
時間力の全体像を理解しながら、時間力を高める方法を学んでいけば、時間力(タイムマネジメントスキル)を確実に高めていくことができます。
1-3.時間力のメリット
時間力は、人生や仕事の目標を着実に達成し後悔しない人生を生きるために必要不可欠なマネジメントスキルになります。時間力があることで、以下のような効果が生まれてきます。
- 仕事の目的やゴールやプロセスが明確で集中して自信を持って仕事できる。
- 予定通りに仕事を開始して終了することができる。
- 少ない時間で成果を出すことができる。
- 同じ時間でもより大きな成果を出すことができる。
- 自由な時間を増やすことができる。
- 重要な目標を着実に達成して成果を出せる。
- 明るく楽しく前向きに仕事できる。
- 周囲にも良い影響を与えることができる。
- 人生が好転していく。
2.時間力(タイムマネジメント)を高めるための思考法
2-1.時間力の心構え
時間は、365日24時間、全ての人に平等に与えられていますが、時間の活用の仕方で生み出す成果は変わってきます。
成果は、行動の結果であるため、大事なのは「プロセスに集中して、ベストを尽くすこと」になります。
成果は「プロセスの工夫」と「絶対的な行動量」の掛け算によって創り出されます。
プロセスの工夫(やり方)を改善していくことで、成果を出しやすくなります。
時間力は、意識して方法を理解し鍛錬することによって向上していくことができます。
時間には、いくつかの種類があります。一例として、「資源時間」と「資産時間」という考え方があります。
- 「資源時間」:成果を出すために直接的に活用する時間
- 「資産時間」:成果を出すために間接的に活用する時間
2-2.時間力を高めるための基本的な考え方
時間力を高めるための基本的な考え方を解説していきます。
稼働率を高める
時間力を高めるために、まず大事になってくるのが、「稼働率」を高めるということになります。

稼働率というのは、トータル時間のうち、どれくらい稼働時間(仕事している時間)を取れているかという指標になってきます。
1日のうち、自分がどれくらい稼働時間を取れているかの現状をまずは知ることが大事になってきます。
現状の稼働時間を把握することで、稼働時間を増やす目標を持つことができ、方法を考えることができます。
案外、多くの人が、そもそも自分の稼働時間を把握できていなかったりします。
まずは、自分が1日でどんな時間の使い方をしているかを把握することが、時間力を高める第一歩になります。
時間の棚卸しをして「見える化」すればわかりますが、意外と「稼働時間」が短いことに気づくかと思います。
時間力を高める第一歩は、稼働時間を増やすことです。
仕事の時間量を増やし、ハードワークしましょうということです。
仕事に取り掛かるまでの段取り時間、移動時間、ネットサーフィンしている時間、ムダに悩んだり考えているだけの時間、などなど、時間の棚卸しをするとかなりムダな時間があることに気づきますので、まずは、時間の断捨離です。
プロとして、凡人よりも、多くの成果を出す存在になることを目指すのであれば、ムダな時間はどんどん断捨離していきましょう。
プロフェッショナルとしてのマインドセット(考え方)としては、我欲(自分の欲を満たす時間)を減らし、利他(人のために仕事する時間)を増やすという正しい考え方に基づくと、時間の断捨離していきやすくなります。
生産性を高める
次に、稼働時間内の生産性を高めることが大事になってきます。

生産性は、稼働時間からどれだけの成果を生み出せたかを測る指標になってきます。
生産性を高めるためには、集中して仕事する、良いやり方を活用する、ITツールを活用するなど、色んな工夫の仕方があります。
生産性を高めるための基本的な考え方として、「効率を高める」「効果を高める」という2つのアプローチがあります。
効率を高める
効率を高めるためには、同じ成果を出す仕事にかける時間をできるだけ減らす努力をするということになります。

効率を高める対象としては、例えば、定例会議、定常業務、勉強などがあります。
定例会議であれば、会議の目的やゴールを明確にして、効率を高める方法を考え実行すれば、会議の時間を短縮することも十分可能です。
定常業務も同様です。同じ業務であれば、できるだけ集中して効率を高める方法で、費やす時間を減らす。
効率を徹底的に追求するのは、プロフェッショナルとして大事な要件になります。
効率化できるものは、徹底的に効率化し、生まれた時間は付加価値を生む活動に使っていきます。
効果を高める
生産性を高める2つ目のアプローチは、同じ時間でも、できるだけ効果を高めていくというアプローチになります。

効果を高める対象としては、例えば、企画会議、企画書作成、プレゼンテーション等があります。
企画会議であれば、同じ時間であっても、できるだけ多くのアイデアを出す、アイデアだけではなく優先順位を決めて、アクションプランまで決めてしまうなど、工夫次第で、会議の質(成果)を高めていくことができます。
企画書作成でも、同じ時間であっても、集中して質の高い企画書を創る力を高めていくことが大事になってきます。
3.時間力(タイムマネジメント)を高めるための健康法
時間力を高めるための2つ目の視点は、状態管理(エネルギーマネジメント)になってきます。
ハイパフォーマンスを出すために、仕事のテクニック(やり方)よりも、いかに良い状態(コンディション)を創っていくかというところで、エネルギーマネジメントは最近とても注目されています。
状態でも特に大事なのは、脳のコンディション、身体のコンディション、感情のコンディションなどになってきます。
脳のコンディション、疲れ具合、切れ味などで、集中力や創造力など、大きく差がでてきたりします。
また、最近、特に、マインドフルネス=今に集中している状態も大切だと注目されています。
仕事をするにしても、感情の状態で、パフォーマンスも変わってきます。
自信を持って集中して取り組んでいると、質の高い仕事を速くできたりします。
一方、色んなことに意識が散漫してしまっていたり、何か不安やストレス等のネガティブな感情を感じながら仕事していると、パフォーマンスを下げるボトルネックになってしまいます。
そうした良い感情を創るためにも、休みの取り方、特に大事な良い睡眠の取り方なども注目されています。
「休むことも仕事のうち」と言われるように、良い休みの取り方も、タイムマネジメントとしても大事になってきます。
参考資料:最高の自分になる方法
4.時間力(タイムマネジメント)を発揮する方法
時間力を高めるための3つ目の視点は、「時間力を発揮する技能(スキル)」になってきます。
時間力を発揮する仕事の手順としては、大きくは「計画力」「実行力」「管理力」になってきます。

4-1.プロフェッショナルは凡事徹底を実践する!
確実に成果を出すプロは、当たり前のことを徹底的にやります。凡事徹底を実践しています。
一方、仕事にムラがあるアマチュアは、当たり前のことをやっていないことが多いということが見受けられます。
どんな仕事であっても、基本的な仕事の手順は同じです。
まず、大事なことが、仕事の目的や目標(ゴール)を明確にすることです。
そもそも、その仕事は何のために、何をアウトプットすることが求められているのか。
これを明確にすることが、とても大事になってきます。
この目的・ゴール設定を間違ってしまうと、ムダな行動をしてしまったり、行動しても求められている成果が出せないということになってしまいます。
目的や目標を明確にできれば、その成果を出すために必要な手順(プロセス)を棚卸しして明確にしていきます。
そして、その作業に必要な時間を見積り、優先順位をつけていきます。
仕事は時間との戦いです。限られた時間で、できるだけ成果を高めていくためには、重要なことに集中したり、また他の人の力を活用することも必要になってきます。
そうした自分のリソース(時間や労力)はできるだけ重要なことへフォーカス(優先順位付け)したり、他人の力を活用するといったマネジメントをうまくやらなければ、たいした成果も出せず、終わってしまいます。
アマチュアは、無計画に、目先のことから着手して、目先のことに終始して、こうした逆算思考でアプローチしていないケースが多く見られます。
プロフェッショナルは逆算思考で、目的やゴールから逆算して、重要なことからやっていくというアプローチで、着実に成果を出しているところがあります。
4-2.改善して時間力を高めていく
前述の仕事の手順の通り「計画」「実行」「管理」をきちんとやることで、うまくいったこと、うまくいかなかったことを明確にして、次に強化していくべきポイントや改善していくべきポイントが明確になります。
こうした振返りをしっかりやり、経験から知恵を得て、成長していけるかどうかも、プロとアマチュアを分ける大きな違いになってきます。
アマチュアは、やったら、やりっぱなし。
プロフェッショナルは、直ぐに振返りして、経験を自分の成長に繋げていきます。
振返りは、即座に、できるだけ早くやるのが大事です。
4-3.仕組み化、チーム活用していく
効率化できるところは、仕組み化したり、他人に任せられるところは、他人に任せ、自分はより重要なところ、強みにフォーカスしていくことで、より大きな成果を生み出していけるようになります。

5.時間力(タイムマネジメント)を習得する方法
後悔しない人生を生きるために、時間力こそ、最も重要なマスターすべき力といっても過言ではありません。
私も、プロジェクトマネジメント(タイムマネジメント)力をマスターすることで、どんなプロジェクトでもマネジメントして成果を出すことができ、その効果や価値を実感しています。
仕事だけではなく、プライベートの趣味や学びなど、色んなものもプロジェクトであり、時間力(タイムマネジメント)を活用することで、良い成果を生み出していくことができるようになります。
ぜひこの力をマスターして、目標達成力を高めて、幸せな人生の実現に活かして頂ければ幸いです。
この時間力をマスターしていくために、体験セミナーや実践講座も用意しております。
ご興味ある方は、ぜひご参加頂ければ幸いです。
あなたと一緒に学び高め合えることを楽しみにしています。
5-1.時間力(タイムマネジメント)レポートを視聴する
感想や質問を頂いた方には、時間力を高める方法の特別資料をプレゼントさせて頂きます。
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5-2.時間力(タイムマネジメント)体験セミナーに参加する
時間力(タイムマネジメント)体験セミナーでは、時間力(タイムマネジメント)の全体像をより詳しく学ぶことができます。