ダン・ノリス&平野敦士カール「7日間起業」〜ゼロから最小リスク・最速で成功する方法〜

7日間起業本平野敦士カール

「スティーブ・ジョブズを目指すな」
「はじめから完璧なサービスは望むな」
「ローンチしてから顧客に聞け」

14年間さまざまな事業で失敗した著者は、
わずか1週間で“億万長者”ビジネスを見つけた──。

実際にどのように起業したのか、
どんな点にフォーカスするべきなのか、
そして何をするべきでないのか。

著者自身の失敗に基づいた明確なフレームワークを提供する。

この本こそデジタル時代の起業実践バイブル!

起業本は実践的な役立つものが少ない

起業ブームの中、「ひとり起業」や「リーン・スタートアップ」や「小予算で起業・副業する方法」など起業関連の本が沢山出版されています。

私も「デジタル時代の起業戦略」を専門分野の一つとしているので、起業関連の本は、その多くに目を通すようにしていますが、大学教授や有識者が起業の理論を解説したものや起業家が自分の経験や意見を伝えているものの第三者が起業の実践の手引書とするには内容が薄いものなど、どれもいまひとつでこれは起業のバイブルだというものと出会うことはほとんどありませんでした。

知人の中山匡さんがまさに「起業バイブル」といったタイトルで出版されたりもしていますが、これも起業するにあたっての戦略論を語っているだけで、起業の実践とはかけはなれた内容なので、人をミスリードするインパクトの強いタイトルだなと思ったりしていますが。。。

もっとも起業は人それぞれ色んな起業のやり方があったり、また起業・ビジネスは戦略論〜戦術論〜精神論など学ぶべき内容も多く、1コンテンツでその全てを伝えようとするのも現実的に難しかったりする部分もあります。

日本には、起業家や起業家予備軍が起業のやり方やビジネスの立ち上げ方や成長戦略を学ぶ実践的な良い学習材料がない為、多くの起業家や会社が成功できないという起業の未成熟な構造が依然としてあります。

かつて神田昌典さんが実践的なビジネスやマーケティングノウハウ(ダイレクト・レスポンス・マーケティング)を日本に広めたように、スモールビジネスや個人起業家向けのビジネス教育コンテンツがこれから益々必要になる中で、良いコンテンツが少ないのは、問題であり、ビジネスチャンスでもあります。

そんな中、デジタル時代の起業法として非常に実践的な手引書として素晴らしいと感じたのがこちらの「7日間起業」です。

以前、起業家の間でも話題になったティモシー・フェリスの「週4時間だけ働く。」という本がありました。実態はネットワークビジネスの成功者だからほとんど働かなくて良いライフスタイルを送っている著者が、アントレプレナーの究極のライフスタイルとして、組織もオフィスももたず大半の業務をアウトソーシングして、世界中を旅しながらPCで指示だけを出すといった自身のライフスタイルやビジネススタイルを紹介し、多くの起業家が持つ「自由なライフスタイル」という願望を大胆に刺激して、話題になりました。

「週4時間だけ働く。」は、効率的な仕事のやり方のスキルとして参考になるものもいくつかはありましたが、その根底の考え方が、本来アントレプレナーが持つべき「世の中に価値を創造する為に全力で挑戦する」といった本質ではなく、自由なライフスタイルの追求など個人のメリットを追求するような内容だった為、参考になる部分はあっても共感などの心を刺激されるものはありませんでした。

今回の「7日間起業」もタイトルだけ見た初見では、またマインドの無いテクニカルに偏ったインチキくさい本がでてきたなと思いつつも、一応、起業本にはほぼ全て目を通すことにしていますので、さらっと中身に目を通してみたところ、この本は巷のテクニカルに成功しようという短絡的な本とは違うことがわかりました。

失敗に失敗を重ねてきた筆者が、多くの失敗経験を経て最後のチャンスともいうべき挑戦で「7日間でローンチに成功する」というミラクルな経験をすることができ、その実体験を元にした最新のデジタル時代の実践的な起業法であり、特にプロフェッショナルやスモールビジネスなどそれほど資金を投入できない小予算での事業立上げのビジネスにとって非常に優れた指南書でした。

この本を紹介している平野敦士カールという人もどんな人なのかと調べてみるとNTTドコモでiモードの事業化を担当したり、大前研一さんのBBT大学で教鞭を取ったりと”ちゃんとした人”で、そんなちゃんとした人が最新の起業法として認め紹介しています。

新しい時代・環境に適応した事業化アプローチ

変化の早い環境で、かつクイックにトライ&エラーしやすくもなってきたので、新規事業の立ち上げ方として、環境分析や戦略立案をしっかりやるMBAやコンサルが得意とするようなロジカルなアプローチよりもクイックに行動しながら高速でPDCAして改善していくアプローチが注目されつつあります。

そのクイックに行動しながら事業を立ち上げるアプローチの代表的な方法論として「リーン・スタートアップ」が紹介されたりもしましたが、「リーン・スタートアップ」は考え方の理論的な内容が多く、現場の実務や実践に関する知恵について触れる内容に乏しいと感じたりしていました。

今回の「7日間起業」はクイックに行動しながら事業を立ち上げていく実践的なアプローチをたっぷりと教えてくれる内容で、かつプロフェッショナルがコンテンツマーケティングをベースとしてコンテンツビジネス構築していく王道のビジネス戦略として学べる内容も多いので、参考書として紹介しておきます。

成功する起業家はサバイバルして結果を出す!

この本が素晴らしいなと感じたポイントが、ビジネスや起業のあり方やアプローチの理想論や綺麗事ではなく、結果を出すことにこだわった非常に実践的なものであるところです。

コンテンツマーケティングは長期資産を構築しまたライバルと差別化する絶対的な競争力をつける為に非常に重要ですが、デメリットとして時間がかかったりそれなりにリソースが必要なところもあります。だから他のマーケティング戦略も組み合わせて短期的に成果を出しながら、併用するといった現実に即した最適な戦略や具体的なノウハウを経験をもとに教えてくれているので、非常に結果がでやすい使える本だなと感じました。

近年読んだ起業関連の本では、この本が一番使えそうなアイデアにあふれていました。いくつか私も自分のPJTの戦略や計画に組み込んで実践して検証してみたいなと思いました。

ジェフ・ウォーカーの「プロダクト・ローンチ」以来のインパクトがある起業法のように感じています。

正確には、7日間起業は、コンテンツマーケティング&プロダクトローンチを融合したビジネスモデルというイメージです。そこに短期でも成果の出るゲリラ的なマーケティング戦略もいくつも紹介されているので、この本で紹介されているアプローチを実践すれば、着実に成果を出せていけるかと思います。

この本で紹介されているWebサービスやサイトはアメリカのものなので、日本市場に置き換えて考えないと実践できない部分があったり、デジタルマーケティングにそれほど詳しくない方には具体的なハウツーの説明が不足していて、全体感は理解できても実践しづらい部分もあるかもしれませんが、その辺りはプロフェッショナルマーケティングで別途解説していこうと思います。

まさにプロフェッショナルマーケティングで目指している方向性と合致していたので、アメリカの先進事例として非常に参考になる情報として私にはかなり価値の高いコンテンツでした。

7日間もしくは30日間という非常に短期間で事業を立ち上げるという大胆なアプローチの起業戦略や戦術の流れなどをこの本で学び、従来の思考の枠から外れて思考してアプローチを変革するきっかけにすることが、この本の価値を最大化するポイントだと感じています。

学べる内容【目次】

●第1章 ローンチしなければ学べない

・最初のビジネスアイデア
・はじめてのビジネス
・はじめてのスタートアップ
・7日間で成功

●第2章 スタートアップとは何か?

●第3章 アイデア、エクスキューション、ハッスル

・アイデア
・エクスキューション(実行)
・ハッスル

●第4章 なぜ7日間で?

・誤った検証テクニックを回避しよう
・プリセールは欠陥実験
・「検証」のコンセプトは単純すぎる
・もっと効率的に
・とはいえ、7日間は短い
・いや、絶対7日間では無理だって
・ローンチまでの7タスク

●第5章 7日間起業

1日目――優れた独立起業アイデアの9要素
2日目――MVPって何だ?
3日目――ビジネスの名称を決める
4日目――1日で、100ドル以下でウェブサイトをつくる
5日目――マーケティング、10の必勝法
6日目――目標を定める
7日目――ローンチ

●第6章 ビジネスモデルを精査しよう

・成長しないビジネス
・成長するビジネスのDNA

●第7章 ビジネスルール金科玉条

1.すべての予測はテストせよ
2.問題は起きてから対処せよ
3.有害実行
4.ベストを基準に
5.他社と自分自身から学べ
6.競合に学び勝て
7.つねに自分抜きでビジネスを見る
8.勢いの源を求める
9.モチベーションを管理する
10.厄介な顧客は切ろう
11.リテンション(継続顧客)に注力する
12.短絡思考にとらわれない
13.プロダクトに集中する
14.仕事を愛する

エピローグ:さて、ここからどこに向かう?

著者紹介

ダン・ノリス

起業家、コンテンツマーケッター。7年間の起業で失敗した後の2013年6月に、低月額料金でワードプレスの無制限のサポートを行うwpcurve.comを設立。本書はAmazonの3カテゴリーでトップ10のベストセラーとなり5カ国で翻訳され、世界中の起業家にインスピレーションを与える。

平野敦士カール

経営コンサルタント、株式会社ネットストラテジー代表取締役社長、社団法人プラットフォーム戦略協会代表理事。麻布中学・高校卒業、東京大学経済学部卒業。日本興業銀行、NTTドコモiモード企画部担当部長を経て2007年ハーバードビジネススクールのアンドレイ・ハギウ准教授とコンサルティング&研修会社株式会社ネットストラテジーを創業し社長に就任。米国イリノイ州生まれ。ハーバードビジネススクール招待講師、早稲田大学MBA非常勤講師、BBT大学教授、楽天オークション取締役、タワーレコード取締役、ドコモ・ドットコム取締役を歴任。

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ABOUTこの記事をかいた人

経営戦略コンサルタント 早稲田大学商学部卒業後、戦略系コンサルティングファームに勤務し国内主要企業の経営改革プロジェクトにプロジェクトリーダーとして多数関与。その後、中古車業界のリーディングカンパニーのガリバーインターナショナルやホットヨガ業界のトップブランドLAVAなど急成長を実現した事業会社にて経営参謀として成長戦略の策定や実行、新規事業の立ち上げなどによる業績拡大、経営管理の仕組み化やBPR等の組織の構築など実業における様々な経営課題の解決に取り組み成果を出す。 実業のマネジメントに関与する中で、デジタル活用の重要性が経営戦略レベルまで高まりつつあることを感じ、大手Webマーケティング会社メンバーズにてWeb戦略コンサルティングに注力し、国内を代表するWebマーケティングやサービス開発プロジェクトをマネジメント。また同社をソーシャルメディアのリーディングカンパニーへと経営変革するPJTを推進し、ソーシャルメディアマーケティングの最前線で知見を高める。 同社が大手企業のソーシャルメディアマーケティング支援に注力する中で、これからの日本経済の成長には、新しいイノベーションを生み出す新進のベンチャー企業や個人のプロフェッショナルの活躍の必要性を重要視し2011年独立し、志のあるベンチャー企業やプロフェッショナルのデジタルマーケティングを活用したビジネスモデルの構築を支援。最新のコンテンツマーケティングやデジタルマーケティングの方法論を活用したオウンドメディアやビジネスモデル変革PJTを多数手がける。