
ブランディングで最注力すべきセンターピンは「顧客の体験価値を高める」ことに尽きます。
顧客との全てのバリューチェーンにおいて、クオリティの高い価値提供(コミュニケーション)を行うことが大切です。
Webマーケティングにおいても、HPやブログや動画などコンテンツを作ることが目的ではなく、顧客との価値があるコミュニケーションを作ることが目的です。
顧客とコミュニケーションを行う中で、ライバルと差別化して選んでもらう存在になるには、アイデンティティを伝えることが大事になってきます。
「私達の使命は何か?」
「顧客に対して、どんな約束をするか?」
顧客に信頼と興奮(ワクワク感)を感じてもらうことができれば、差別化することができ、選んでもらえる存在になることができます。
マーケティング思考の弱い人は、「実績がないから、差別化できない。」「他社との製品特徴(仕様)にそれほど違いがないので差別化できない。」などと有形資産で他社との違いを見つけようとしてしまいます。
ブランディングに成功しているApple、Google、リッツカールトンなどの企業が、顧客に伝えているものは何か?
製品特徴や実績でなく、顧客に価値のある体験を提供することを約束する価値観や姿勢、創りたい世界観といったアイデンティティを伝えています。
顧客と一緒に実現していく素晴らしい未来への想いの熱量が、顧客の心を動かします。
その顧客への想いを効果的に伝える為に、マーケティングスキルが必要になってきます。
マーケティングスキルが低い人は、マーケティング思考よりも、マーケティングスキルにフォーカスしがちです。
目先の施策(チャンス思考)に陥りがちです。
マーケティング思考が磨かれていないと、いくら施策を打っても、効果はでづらいです。
マーケティングスキルが磨かれてくると、マーケティング思考の重要性に気づいてきます。
日本企業はマーケティング思考もマーケティングスキルも低い人が多いので、真剣に学びアイデアを考え実行すれば、業界にもよりますが、ダントツになるチャンスは割と多くあります。
同業種のHPやマーケティング施策を比較分析すれば、勝ち方のヒントも見えてきますが、有形資産の競合比較よりも自社の無形資産に目を向けて、アイデンティティを明確にしていけば、圧倒的な差別化を生み出すヒントが見つかります。
顧客に魅力的な体験(ストーリー)を提供することが、ブランディングや差別化の絶対的なKSFです。
競合との表面的な戦いに勝つ方法よりも、顧客にどんな魅力的な体験を提供するかの本質的な勝ち方を考えていきましょう。