こんにちは、伊藤剛志です。
昨日、はじめて浅草の鷲神社の酉の市に行ってきました。
酉の市に行くこと自体はじめてだったのですが、ありえないくらいの人の多さにびっくりしました。
近隣一帯に露店の色んなお店が出店していて、まるで聖地巡幸とでもいうかのように、人が混雑しすぎて道を前に進めないという過去最高の人の多さを体験しました。
これまで、街一帯がお祭りなのは、早稲田大学の学園祭や麻布十番祭りなどで体験してきましたが、それらを上回る圧倒的な人の多さでした。
調べてみると、関東三大酉の市というのがあるそうです。
東京都足立区の大鷲神社が江戸酉の市の発祥の地だそうです。
そして、日本最大の酉の市が、今回行った浅草鷲神社の酉の市だそうです。
あとひとつは、新宿の花園神社の酉の市だそうです。
コロナが落ち着いたとはいえ、たくさんの人がぎゅうぎゅうになっているのは異様な光景でした。
今回、せっかくの機会なので、商売繁盛の熊手を買う一連の体験をしてきました。
鷲神社に入ると、いつもは閑散としている神社の境内にまさに「所狭し」と熊手を売っているお店ばかりが出店していました。
どのお店も似たような熊手ばかり売っているので、どのお店で買えばよいかが初心者にはまるでわかりませんでした。
これは購買初心者の気持ちを経験できるとても良い体験でした。
お店を観察していくと、有名人や企業などの購入実績をアピールしていることがわかりました。
この有名人がうちのお店の熊手を買ってくれていると。
お店の人に聞くと、常連さんは毎年リピートして熊手を買っているそうです。
その常連さんをお店はアピールしているわけです。
熊手もよく見ると、多少飾り付けなどが違うことがわかりましたが、商品自体はどのお店のも同じような感じです。
それであれば、本物のお店、縁起の良いお店が良いのかなと、良いお店を気(エネルギー)でリサーチするという私の大好きな購買活動がスタートしました。
神社一帯のたくさんあるお店を一通り見て周りました。
縁起物の熊手の商いが成立すると、お店の売り子と買い手のお客さんが一体となって「いょ~おっっ!」「ソレ、ソレ、繁盛、繁盛、繁盛!」と手締め(三本締め)と威勢の良い掛け声が飛び交っていました。
これが、本物の三本締めかと、江戸エンターテイメントを楽しめました。
https://www.youtube.com/watch?v=TJ04UF4mZrY
威勢の良い元気のあるお店も良いのですが、初心者の私は、熊手のことや飾り方、熊手の選び方など懇切丁寧に教えてくれたお店ではじめての熊手を購入させていただきました。
お店の雰囲気は落ち着いた感じでしたが、知っている著名人の方も常連で購入しているようで、老舗の本物感溢れるお店でした。
調べてみると、熊手を買ったからといって運気が上がるとかというわけではないようです。
大事なのは、その人本人が強く願うこと。
これが大事なようです。
「商売繁盛」「家内安全」「交通安全」「健康」「出世」・・・。
人によって願いごとは、色々あるかと思いますが、その人本人が願いを強く願うこと。
強い信念を持つことが大事だと。
熊手を買ったから運がよくなるというものではありません。
本人の心がけと努力次第です。
ただ、その祈りの対象として、熊手を見ながら、運気をかきこむイメージで、努力すること。
商売繁盛であれば、人に尽くすこと。
商売の本質です。
これをしっかりやる人が、運気が良くなり、商売繁盛に繋がります。
そのコミットメントの対象物が「熊手」です。
同じ日に、上野の国立博物館で「最澄と天台宗のすべて」という展示会も見てきました。
天台宗にゆかりのある見事な仏像を色々と見ることができて楽しめたのですが、仏像も何のためにあったかというと祈りの対象です。
昔から人間の本質は変わりません。
幸せになることを人々は願っていました。
その祈りの対象が仏像だったわけです。
ただ、祈れば、願いが叶うというわけではありません。
しっかりと自分を整え、努力することが必要不可欠です。
仏像や熊手など、歴史に触れることで、「強い信念を持つこと」と「努力すること」の大切さを再確認できました。
後日談です。
熊手を飾るとやはり運気がかなり上がる印象があります。
熊手も数千円から数十万円の大きなものまで色々ありますが、初心者は小さめのものからじょじょに大きくしていくと良いそうです。
私は奮発して少し高額のものを購入したのですが、大きなきらびやかな熊手は明らかに運気アップのエネルギーに溢れています。
東京に来て20年超。
まだまだ知らない土地もたくさんあります。
色々リアルに体験することもやはり大切です。
伊藤剛志