YouTubeの再生回数を増やす10の方法

YouTubeの再生回数を10倍に増やす10の方法

「YouTubeの動画の再生回数を増やす」ことは、YouTube・動画マーケティングに取組んでいる人にとって、最も重要な課題です。

今回は、YouTubeの再生回数を増やすための10の方法についてお伝えしていきます。

正しいやり方で実践していけば、YouTubeの再生回数は確実に増やしていけます。

なぜなら、まだ多くの人がYouTubeの再生回数を増やす為の投稿設定の最適化をあまり実践できていない状況もあります。

私達が正しい行動を実践していけば、アマチュアなやり方でやっているライバル達を突き放して、クイックに成果を出していくことができますので、正しい手順を実践して、成果を出していきましょう。

1.YouTubeの再生回数を増やす目的やメリット(事例)を理解する

YouTubeの動画の再生回数を増やす対策を行っていくにあたり、その目的やメリットをしっかりと頭に入れておいてください。

何事も目的意識を強く持ち、重要性を理解することで本気度が高まり、正しい手順に従い実践することで、成果を出していけます。

「自分の業界でダントツの影響力をYouTubeで作る!」というような強烈な目的意識を持つことから、あなたの進化・成功が始まります。

目的意識が弱いと、考え方をしっかり理解せず、行動にぶれがでてしまい、成果がでづらくなったりしますので、まずは目的意識や考え方を共有していきたいと思います。

YouTubeの再生回数を増やす対策を実施することによって、「どんな効果が生まれるのか」「ビジネスがどう変化するのか」という成功イメージを事例を基に紹介していきます。

1-1.YouTubeの再生回数が増える仕組みを作ることで得られるメリット

まず、以下の動画のデータをご覧ください。
YouTube動画再生回数の効果

こちらのデータは、YouTubeに2014年4月に投稿した動画の現在(2017年5月)までの視聴時間や再生回数の合計データです。

1本の動画だけで、総再生時間が137,548分、総再生回数34,709回となっています。

■視聴者維持率

動画の視聴維持率

動画の尺(長さ)は約5分の動画なのですが、平均視聴時間は4分弱(平均再生率83%)というかなり高水準な結果の出ている動画になっています。

■YouTubeに投稿してからの動画再生回数の月次推移

YouTube動画再生回数の月次推移

上図のグラフは、上記の動画をYouTubeに投稿した2014年4月から現在(2017年5月)までの動画の再生回数の月次推移になっています。

まず、最初にYouTubeに動画投稿してから3ヶ月くらいは再生回数も少なかったのですが、おそらく一定数の再生回数や視聴時間が蓄積されていくことで、YouTubeからの評価も高まり、YouTube検索や関連動画への表示がされやすくなり、4ヶ月目以降から再生回数の増加が始まっています。

月間の再生回数が1,000回程で横ばいになってきて、更に再生回数を増やす為に、タイトルのキーワード変更することで再生回数を増加することができるかテストすることにしたのが2016年4月頃です。

タイトル変更することで、一時的に再生回数が少し落ち込んでいますが、1ヶ月ほどでキーワード対策の効果も改善され、それから月間再生回数の平均が1,500回程まで増加しています。

現在では、こちらの動画単体で月間再生回数は1500回程ですが、この動画をハブにして、関連する動画の再生回数アップにも繋がり、関連する動画も含めた合計では毎月5,000回程の動画再生回数になっています。

極論、何もしなくても、毎月5,000回程度のプレゼンテーションをYouTube上で完全自動で行い、ブランディングや集客する仕組みを作れています。

YouTubeが重要な理由の一つでもありますが、この動画群の再生回数を「影響力」と呼ばせて頂くと、この影響力は、時間経過とともに雪だるま式に増加しています。

「人が集まるところに人が集まる、客が集まるところに客が集まる」という群衆心理がありますが、YouTubeでは、価値のある動画やチャンネルは、YouTubeが後押しして、再生回数を増やし、ブランディングや集客の仕組み作りが加速していくという特徴があります。

1-2.YouTubeの再生回数が増えることによるビジネス効果

こちらはクライアントの気功師の方の気功のデモを紹介している動画ですが、YouTubeの気功関連の動画では、かなり露出され、動画自体も訴求力の高い動画となっている為、この動画を見て興味を持った人がHPも見に行き、集客に繋がっていくという理想的な流れが構築出来ています。

YouTubeを活用した集客の仕組みのビジネスモデルイメージ

YouTubeで再生回数の多い動画が生まれると、関連する他の動画の再生回数も引き上げることができ、全体で相乗効果を生み出していくことができます。

しかも、時間経過と共に、その相乗効果が更に積み上がって雪だるま式に効果倍増していきます。

まさに先行者利益が生まれるメカニズムにあり、YouTubeは視聴者に有益なコンテンツを提供する人が利益を得ることができる適正なプラットフォームになっています。

自分自身が商品のプロフェッショナルにとって、YouTubeは自分のプレゼンテーションを伝える動画コンテンツを流通させ、ブランディングや集客の仕組みにしていく重要なプラットフォームになります。

今回の「YouTubeの再生回数を増やす正しいノウハウ」を実践して、着実に仕組み作りを進め、中長期的に大きな成果を生み出すビジネス基盤(資産)を構築していきましょう。

2.YouTubeのアルゴリズム(仕組み)を正しく理解する

YouTubeの再生回数を増やしていく対策を実践していく前に、YouTubeのプラットフォームの意図するところやアルゴリズム(メカニズム)を正しく理解しておくことが大事になってきます。

2-1.YouTubeの目的

YouTubeの目的は、ユーザーが自由に表現し、コミュニティを形成できる場を提供するという価値観に基いています。

動画を投稿する人にとっても、また動画を視聴する人にとっても、有益で利用しやすいプラットフォームになることを追求しています。

Googleも同じような価値観の基に成り立っていますが、大事なポイントは、googleもYouTubeも非常に優れているので、邪道は通用しないということをまず念頭に入れておくことが大切です。

ユーザーに価値のあるコンテンツを高く評価し、ユーザーに最適なコンテンツを見つけやすくする為に検索上位に表示したり、YouTubeであれば関連動画に表示したりするようにしています。

このユーザーに最適なコンテンツを表示させるロジックは、アルゴリズムと呼ばれています。

スパム的なやり方は、google・YouTubeには通用せず、スパムと見なされるとアカウント停止等になることもあります。

YouTubeは、「正しいやり方=王道=ユーザーに有益なコンテンツを提供する」ことで、コンテンツの価値で評価される、正しい競争原理が働くプラットフォームです。

このことをまずはしっかりと頭に入れておいて頂ければと思います。

2-2.YouTubeが高く評価するコンテンツの評価基準

YouTubeがコンテンツを評価したり、またそのコンテンツを検索結果や関連動画に表示するロジックをアルゴリズムと呼びますが、そのアルゴリズムのロジックは明確に公開されているわけではないのですが、有識者の見解などからおおむね以下の様な指標が評価基準になっていると言われています。

・動画の再生時間
・動画の再生回数
・高評価、低評価
・コメントの数
・お気に入りの追加数
・チャンネル登録者数

YouTubeも初期の頃は「動画の再生回数」がユーザー評価を判定する最重要指標と言われていたこともありましたが、「動画の再生回数」をツールや不正クリックで水増しするなどの問題もあり、現在は「動画の再生時間」がユーザーにとって有益なコンテンツとしてYouTubeが評価する最重要指標になっています。

2-3.YouTubeの再生回数を増やす為の方程式

「動画のコンテンツの評価」✕「関連性」

YouTubeの再生回数を増やす為には、関連動画やYouTube検索で上位表示されることで自分の動画を見つけてもらい、視聴してもらうことができます。

関連動画やYouTube検索で上位表示される為には、大きく「動画のコンテンツの評価」「関連性」が大事になってきます。

YouTubeの再生回数を増やす為の対策でも、この「動画のコンテンツ評価を高めること」と「関連付け」を行っていきます。

2-4.YouTubeの動画が見られる主要な経路(トラフィックソース)

YouTubeトラフィックソース

こちらの数値は、私のYouTubeチャンネルの動画が、どの経路(トラフィックソース)から視聴されたかというデータになります。

YouTubeチャンネル全体の再生回数の合計は約10万回になりますので、関連動画が約40%弱、YouTube検索が約20%、外部サイトが約15%、その他が約25%という感じになっています。

YouTube広告はテスト的に少し使っただけなのですが、YouTube広告は単価も安いので、再生回数(露出)を増やすには効果はあります。

YouTubeチャンネルの登録者は270人程でまだそれほど多くないので、YouTubeチャンネルからの再生回数はそれほど多くありませんが、YouTubeは自分の放送局(チャンネル)を作っていくイメージになりますので、YouTubeチャンネルのファン作りは、自分のコミュニティを構築していくことになり、再生回数を増やす上でも非常に重要になってきます。

上図はおおまかにイメージを掴んで頂く為に公開しています。

私が重点的に対策している施策によって、数値にもバイアス(偏り)がでている部分も多少あるので、その点は考慮しておいてください。

私も多数のクライアントのYouTubeチャンネル運営をご支援させて頂いていますが、おおまかに動画の再生経路として大事なのは、以下の5つになってきます。

  1. 関連動画
  2. YouTube検索
  3. 外部サイト
  4. 再生リスト
  5. YouTubeチャンネル

今回の「YouTubeの再生回数を増やす方法」では、これらの動画の再生経路(導線作り)の対策を行っていきます。

2-5.YouTubeの公式情報

YouTubeの正しい使い方については、YouTubeがユーザーに効果的に利用してもらう為にかなり沢山の役立つ情報を提供してくれています。

動画投稿するクリエイター向け、広告パートナー向けなど、情報提供サイトが複数に分かれていたり、また内容も少し専門的で一般人が理解するには少し難しかったりもしますので、こちらの実践マニュアルでは、プロフェッショナルの私達がブランディングなどで成果を出すことに主眼を置いて、かつ実践しやすいようにわかりやすく解説しています。

3.YouTubeの再生回数を10倍に増やす10通りの方法

それでは、YouTubeの動画の再生回数を増やす為の実践ノウハウを解説していきます。

YouTubeの再生回数を増やす為に私達がやるべき施策は以下の10個の方法になります。

  1. 検索されやすい「タイトル」を設定する
  2. クリックされやすい「サムネイル」を設定する
  3. 「説明文」と「コメント」欄でキーワード対策する
  4. 「タグ」で関連動画対策する
  5. 「アノテーション」「エンディングカード」を活用する
  6. 「再生リスト」を活用する
  7. 動画の尺(長さ)を最適化する
  8. チャンネル登録者を増やす
  9. 外部メディアで動画を露出する
  10. 動画広告を活用する

3-1.検索されやすい「タイトル」を設定する

■タイトル設定のルール

動画が視聴されるかどうかは、タイトルで決まります。

タイトル設定は、再生回数を増やす為にも非常に重要な対策になります。

動画のタイトルの設定で抑えておくべき考え方は、「検索されやすいタイトルをつけること」「クリックしてもらえるように興味を惹くこと」です。

YouTubeタイトルで大事なのは検索性と興味性

YouTubeの動画のタイトルの文字数は、最長でも30文字くらいまでを目安にすると良いです。

長過ぎるタイトルは興味性が落ちますし、キーワードが多すぎるとYouTubeにスパム判定されるリスクもあります。

タイトルは、「コンパクトに興味深いタイトルをつける」ことを意識しましょう。

最も重要なキーワードはタイトルの冒頭に入れます。

セミナーなどを数本に分けたシリーズものの動画の場合、その動画特有ではない情報は、タイトルの末尾に入れましょう。

googleタイトル表示は32文字まで

GoogleでもYouTubeの動画が検索結果に表示されることもありますが、googleの検索結果で表示されるタイトルの文字数は全角32文字です。

 

■タイトル表示の確認

タイトルを設定したら、YouTubeの検索結果や関連動画、モバイル端末での表示のされ方も確認して、タイトルが効果的に表示されているか確認しましょう。

■タイトルの見直し

動画の冒頭から 10~15 秒の視聴者の離脱状況を確認するのも大事です。

最初の数秒で離脱が多い場合は、タイトルとサムネイルの組み合わせから期待される内容と動画の内容が見合っていない可能性があります。

動画の冒頭の視聴者維持率が悪い場合は、タイトルやサムネイルを見直しましょう。

動画をクリックさせる為に、ユーザーの興味を煽り、動画の内容と不一致していると、視聴者から不評を買うだけではなく、YouTubeからスパム動画判定されるリスクもあるので、動画の内容と合わないタイトル設定はやらないようにしましょう。

YouTubeアナリティクスを活用して検索キーワードを調べる

また、トラフィック ソースの YouTube 検索レポートを使って、動画にトラフィックを導いているキーワードを確認するのも有効です。

自分が集客したい重要なキーワードが含まれていない場合は、そのキーワードをタイトルまたは説明文に加えるのも有効です。

タイトルを変更した場合、一時的にSEO効果が下がる可能性がありますので、その点は注意しつつ、タイトルの見直しも適宜行ってください。

■再生回数を増やすタイトル設定のコツ

再生回数を増やすタイトルの付け方として、YouTubeサジェストツール、googleサジェストツール、googleトレンドなどで人気キーワードをリサーチするのは有効です。

検索ニーズのあるキーワードをタイトルに設定すると視聴者のニーズにマッチした視聴してもらいやすい動画になります。

社会的なトレンドニュース、人気商品、人気スポット、有名人などのビッグキーワードはYouTubeでも検索ニーズが高いので、そうしたビッグキーワードを絡めてタイトル付けしたりするのは、再生回数を増やす方法のひとつです。

YouTubeの広告収益やアフィリエイト目的に再生回数を増やしたい人達がよくやっている手法になりますが、プロフェッショナルとして自分のブランディングを目的に動画投稿する時には、動画の内容と一致することに配慮して、こうしたテクニックは使う必要があります。

興味を惹くタイトルの付け方として、本のタイトルなども参考になりますので、Amazonで人気の本のタイトルを参考にしたりする方法もあります。

また、YouTubeはユーザーに役立つコンテンツを好むことから、ハウツー系コンテンツであれば、「〜の方法」や「〜の使い方」など、検索上位表示されやすい単語があったりもしますので、研究してみると良いでしょう。

3−2.クリックされやすい「サムネイル」を設定する

YouTubeに動画を投稿すると、YouTubeが自動的に3枚のサムネイルを用意してくれますが、自分でオリジナルのサムネイルを設定することができます。

サムネイルも「タイトル」と同じように、動画をクリックしてもらう為の大事な要素になってきますので、視聴者にクリックしてもらう為に、興味を惹くサムネイルを動画毎に設定するのは非常に大事になってきます。

YouTubeサムネイル

サムネイルの作り方は、色々ありますが、それほど難しくありません。

画像編集ソフトを使わなくても、エクセルやパワーポイントでも簡単に作ることができます。

動画の画像をキャプチャーし、その画像をパワーポイントに貼り付けて、文字を挿入すると簡単にサムネイルを作ることができます。

サムネイルも再生回数を増やす為の極めて重要な対策です。

サムネイル設定は慣れると数分でできる簡単な作業ですが、その重要性はかなり高いので、しっかりやっておきましょう。

3-3.「説明文」と「コメント」でキーワード対策する

YouTube検索のキーワード対策する方法として、「タイトル」の他に「説明文」と「コメント」欄でもキーワード対策することができます。

■「説明文」の書き方

「説明文」は、2000文字程度まで記載することができますので、かなり色んな情報を伝えることができます。

動画の概要や内容の一部を文章でも明記すると、視聴者にとっても文字情報で動画内容を確認できて、投稿者側はキーワード対策などにも繋げることができますので、お互いにメリットがあります。

キーワードだけをやみくもに並べるという手法は、YouTubeのガイドライン違反となり、アカウント停止等に繋がるリスクもあるので、やらないようにしましょう。

あくまでもユーザーにとって役立つ情報を記載するというのが基本的な考え方になります。

その文章内でキーワード対策も意識する感じが良いかと思います。

YouTube説明文の書き方

「説明文」では、まず冒頭2〜3行目に行動促進したいページのURLを記載するのが鉄則です。

YouTube説明文の書き方2

その下に、動画の概要を記載し、最後の部分にも運営メディアのURL等のCall to Actionを記載しておきます。

長い動画ではタイムスタンプを使用して、視聴者が重要な部分にスキップできるようにするのも効果的です。

また、関連動画の再生リストのリンクを貼ったり、ハッシュタグを貼ったりするのも良いでしょう。

ハッシュタグは、#の後に関連キーワードをつけます。ハッシュタグは、動画と関係の無いキーワードや数が多すぎると効果がなくなったり、またYouTubeからスパム判定されるリスクもありますので、5個〜10個程度が良いでしょう。

Twitterやインスタ等では、ハッシュタグをベースに検索もよくされるようですが、YouTubeでどれくらい効果がでるかわかりませんが、YouTubeの公式ガイドラインでハッシュタグ活用も推奨していますので、試してみても良いかと思います。

視聴者の動画の理解をサポートしたり、また関連コンテンツに効果的に誘導できるように工夫しましょう。

【参考記事】:YouTubeクリエイターアカデミー「スマートな説明文を書く」

■コメントを活用する

コメント欄のテキストもキーワード対策の対象になりますので、コメント回答する時にキーワード対策も意識すると良いでしょう。

尚、コメントの数も動画の評価に繋がるようなので、コメントにはきちんと回答しましょう。

YouTubeは、動画を通じてコミュニケーションするプラットフォームという考え方がベースになっています。

コメントが入ると、YouTubeからメールで通知してもらえたり、コメントを通じたコミュニケーションが活性化するように作られていたりします。

コメントを通じたコミュニケーションが活性化するように、動画の中や説明文でコメント投稿を促したりするのも効果的です。

批判的なコメントやスパムなどを防ぐ為に、コメント機能をオフにする人もいますが、視聴者とのコミュニケーションや再生回数対策を重視するのか、スパムコメント対策を重視するのかで、コメント機能を利用するかどうかは判断すると良いかと思います。

3-4.「タグ」で関連動画対策する

■関連動画対策の基本的な考え方

関連動画対策は、自分の顧客と属性が近い視聴者が集まりそうな動画と自分の動画を関連付けることにより再生回数を増やす方法になります。

再生回数の多い人気動画に関連動画として表示できるようになると大量のアクセスを獲得できるようになったり、自分の顧客と属性が近い視聴者を持つ動画に関連動画として表示されると、集客にも非常に繋げやすくなります。

関連動画対策は、YouTubeの再生回数を増やす対策の中でも、非常に重要な対策の一つになります。

■関連付けのロジック

関連動画に表示するロジックは、明確に公表はされていないようなのですが、おおむね以下の3つであると言われています。

1.タグの整合性
2.動画の再生時間
3.視聴者の関心のある内容

関連動画対策として大事なのは、「タグ」の設定になります。

「タグ」は、その動画がどういったカテゴリーの動画に該当するかということをYouTubeに認識させるものになります。

「タグ」は、YouTube検索などのキーワード対策とは関係ないようです。

「動画の再生時間」は、関連動画対策だけではなく、YouTube検索対策などにも関わってきますが、動画の再生時間の長い動画をYouTubeは価値がある動画と評価する大事な判断基準になってきます。

「タグ」で関連性がある動画の中でも、動画の再生時間の長い動画が、優先的に関連動画に表示されやすくなるという考え方になります。

「視聴者の関心のある内容」というのは、視聴者がそれまでに視聴した動画の内容などの視聴者の行動パターンからYouTubeが独自に視聴者の関心のある内容を分析して関連動画に表示させる(レコメンドする)というものになりますが、これはこちら側では対策できないので、ロジックとして知っておけば良いかと思います。

端的に言うと、関連動画対策しても、視聴者によって、関連動画に表示されてくるものは、過去の動画視聴履歴から変わってくるということになります。

■関連動画対策の実施方法

それでは、関連動画対策で大事な「タグ付け」(関連付け)のやり方について解説していきます。

まず、自分の顧客と属性が近い視聴者が集まりそうな人気動画を関連動画対策のターゲットとしてリサーチしていきます。

YouTube検索で、キーワード検索して、再生回数1万回以上を目安に人気のある動画を見つけると良いでしょう。

YouTube関連動画のターゲットを見つける方法

対象動画が見つかりましたら、その動画のタグを調べます。

ブラウザのサイト上で右クリックすると「ページのソースを表示」というメニューがでてきますので、それをクリックしてソースを見ていくと、「meta name=”keywords”」の部分で、その動画のタグを確認することができます。

YouTube動画に設定されているタグを確認する方法

そして、その動画と同じタグを自分の動画のタグ欄に設定していきます。

タグの数はあまり多すぎると効果が薄れるとも言われているので、5個〜10個が目安です。

自分のチャンネルの動画同士も関連付けするように、自分のチャンネル共通のタグやカテゴリのタグなどを付けると良いでしょう。

つまり、設定するタグは、自分のチャンネルの動画同士を関連付けするタグ1〜2個、他の動画と関連付けするタグ3〜10個という感じになります。

大事なので繰り返しになりますが、関連動画対策は、動画再生回数を増やす為に最も重要な対策になってきますので、必ず動画毎にきちんとこの手順に沿って対策を行っていきましょう。

3-5.「アノテーション」「エンディングカード」を活用する

「アノテーション」は動画の中にテキストやURLなどを挿入できるYouTube独自の機能です。

説明欄に記載しているようなCall to Actionを呼びかけるURLを動画の中に表示したりすることができます。

「アノテーション」は、スマホでは表示されないので、やらなくても良いかもしれません。私もほとんどやっていません。

「エンディングカード」は、動画の最後の20秒の部分に他の動画を表示させ、別な動画に誘導したり、チャンネル登録を促すことができる機能になります。

YouTubeエンディングカードの使い方

エンディングカードは、ユーチューバーなどが次の動画に誘導する方法として、わりとよくやっていたりもします。

エンディングカードは、次に見てもらいたい動画にわかりやすく誘導する導線を作れるので、やらないよりはやっておいた方が多少効果はありそうです。

動画の個々に設定するので、特に導線を作りたい動画などを優先して、対策していくのが良いかと思います。

3-6.再生リストを活用する

 

再生リストは、動画を特定テーマ毎に整理することができます。

セミナーの動画を分割してシリーズ化した場合など、再生リストでそれらの動画を一元管理するイメージで利用していきます。

再生リストは、YouTube検索の検索結果に表示されますし、再生リストの中にある動画を見ると、再生リストの動画が連続して表示されたりもします。

多少は再生回数を増やす効果にも繋がっていきますので、再生リストも用意しておくと良いでしょう。

また、YouTubeチャンネルで再生リストで関連する動画が整理されていると、視聴者にとっても、自分の観たい動画にたどり着きやすくなり、ユーザビリティーも良くなります。

YouTube再生リストで関連動画をグルーピングする

3-7.動画の尺(長さ)を最適化する

YouTubeが動画コンテンツの価値を評価する指標として「動画の再生時間」が最も大切だという説明をさせて頂きましたが、「動画の再生時間」では、【動画再生の合計時間】【視聴維持率】という2つの指標が大事になってきます。

例えば、25分の動画で5分視聴してもらえると、視聴維持率は20%程度です。

5分の動画で3分視聴してもらえると、視聴維持率は60%になります。

動画の再生時間の合計時間も大事ですが、視聴維持率が良い動画もYouTubeで高く評価される傾向にあります。

私も自分やクライアントの動画で色々検証していますが、再生時間の合計よりも、視聴維持率の方が大切なように感じています。

10分以上の長い動画は、視聴者から見ても「長いな」という印象を与え、見てもらいづらい印象があります。

 ■動画の尺を最適化する考え方

私の場合は、マーケティングプロセスで、動画の尺を最適化する考え方を重視しています。

最初に注目してもらう動画は、30秒。

興味を持ってもらう動画は、1分30秒〜3分。

ノウハウ解説して信頼関係構築する動画は、5分。

ある程度関係構築できた見込み顧客やオンライン講座の登録者などに、セミナーのダイジェスト等を体験してもらう動画や動画でしっかり解説するプレゼンテーションする動画は10分〜20分。

また、デバイスで考える場合は、スマホの場合は3分以内。PCだと10分〜20分でも内容が良ければ見てもらえます。

視聴者にどんな視聴スタイルで観てもらう動画かということなども意識しながら、動画の尺は最適化していくと良いかと思います。

 ■動画を長く視聴してもらう為のコツ

動画を長く観てもらうためには、コンテンツの内容や構成、動画の編集技術などが大事になってきます。

特に大事なのが、最初の15秒です。

動画を再生クリックして、興味深くないと最初の15秒で多くの視聴者が離脱していったりします。

冒頭で興味喚起したり、また最初の15秒以内で「この動画を見ると何が学べるか」などの視聴者にモチベーションを与えることができると、15秒離脱を抑制することができます。

15秒以降も、単調な動画だと飽きられてしまいますので、テロップを入れたり、画面切り替えを使ったり、視覚的に動きをつけたり、快適に見れるBGMを入れたり、動画を観てもらう為の工夫は色々あります。

こちらの動画は、コンテンツの内容や構成、動画の編集技術なども駆使して、視聴維持率80%のかなり高水準な動画になっています。

動画をご覧頂くと、冒頭の興味喚起や動画の中でも興味を惹きつけるテロップ等の入れ方など、参考になる部分もあるかと思います。

コンテンツの構成の作り方や動画の編集の技術などは、また別な機会にもテクニックを解説していきたいと思います。

3-8.チャンネル登録者を増やす

私がある大手企業のプロモーションで、トップユーチューバーとのコラボ動画をプロデュースさせて頂いた時、YouTubeの影響力の大きさを知り、またこれからのデジタルマーケティングの主戦場はYouTubeになると確信しました。

以下は、YouTubeチャンネル登録者が約5万人のケースで、動画の再生回数がどのように増加したかを簡略化した図になります。
YouTubeチャンネル登録者5万人のユーチューバーの動画再生回数の推移YouTubeに動画を投稿すると、まず、直ぐにYouTubeからチャンネル登録者に動画投稿された通知がメールで届きます。

YouTubeチャンネルの登録者(ファン)の多くが、動画投稿の当日から3日以内にその動画を視聴するので、動画投稿から数日で約3万回の再生回数になり、YouTubeは動画投稿後に直ぐに反響が得られるプロモーションにも強力なツールであることがわかりました。

次に、面白い動画や有益な動画は、twitterやFacebookなどのソーシャルメディアでシェアされたり、HPやブログに動画を埋め込んだり、メルマガで紹介したりすることで、2段階目の動画の再生回数を増やすことができます。

そして、動画の再生時間が蓄積され、YouTubeでも動画コンテンツとして評価が高まると、YouTube検索や関連動画にも上位表示されやすくなり、更に動画の再生回数が増加していくという3段階の再生回数の増加ステージがあることを知りました。

このように、YouTubeチャンネルのファンを増やしていくことで、動画の再生回数も安定して増やせるようになるので、YouTube運用していくにあたって、チャンネル登録者(ファン)を増やしていくことが、YouTubeマーケティングにおいて極めて重要です。

ちなみに、人気ユーチューバーが企業などのスポンサーから依頼されて動画を作る場合、一本の動画のギャラは数十万円からトップユーチューバークラスは数百万円レベルです。

芸能人でも一本のドラマや番組出演料が数十万という感じですから、YouTubeでファンを増やし、影響力を高めていくと、若手芸能人とかよりも影響力があり、かつ自分で稼ぐ力を持つことができることを知りました。

しかも、TV番組のように制約なく、自分の好きなように表現することができます。

デジタル化が進む新しい時代の強力なメディアの一つが、YouTubeです。

若手芸能人やアイドルなども、TVに出るよりも、YouTubeで影響力を持った方が、ファン作りやパフォーマンスを見てもらえる場を自分で持つことができます。

プロフェッショナルの私達も同様に、この強力なYouTubeというプラットフォームで自分のプレゼンテーションを流通させ、ファンを増やし、ブランディングや集客の仕組みのビジネス基盤を構築していくことが非常に大事になってきます。

■YouTubeチャンネルの活用法

YouTubeチャンネルを自分のメディア(放送局)として、しっかりとブランディングしていくことが大事になってきます。

その自分の放送局(YouTubeチャンネル)のファンを増やしていく感じです。

その為に、まず、ビジネス用とプライベート用のチャンネルは分けた方が良いです。

旅行動画や食べ物を食べた動画や趣味の動画など、ビジネスとあまり関係ない動画は、プライベート用のチャンネルで投稿するようにすると良いです。

ビジネス用のYouTubeチャンネルは、あくまでも特定分野のプロフェッショナルとしてブランディングしていく為に利用しましょう。

■YouTubeチャンネルを最適化する

ビジネス用のYouTubeチャンネルをブランディングしていく為に大事なポイントをお伝えしていきます。

<チャンネルアートを設定する>

チャンネルアートでは、そのYouTubeチャンネルが、どんな内容なのかをわかりやすく端的に伝えていきます。

HPのキービジュアルなどでキャッチコピーを使い、どんなHPかを伝えるのと同じ考え方です。

<チャンネル紹介動画を活用する>

次に、YouTubeチャンネルの紹介動画も活用することをおすすめします。

チャンネル紹介動画は、自分のYouTubeチャンネルの顔になる動画です。

どんな人に、どんな役立つ内容を情報提供しているのか?というコンセプトを魅力的に伝えていきます。

<再生リストを活用する>

先程も解説していますが、主なコンテンツ群を再生リストで整理しておくと、どんなテーマの情報提供している人(プロフェッショナル)なのかが伝わりやすくなります。

■YouTubeチャンネルのファンを増やすコツ

YouTubeチャンネルのファンを増やすこともYouTubeマーケティングで非常に大事な目標(課題)になってきます。

詳細はまた別な記事で紹介していきたいと思いますが、主なポイントを解説しておきます。

<継続して投稿する>

アクティブに運営しているチャンネルであることを伝えていきます。

できれば週一とか投稿サイクルを決めて、定期的に投稿すると良いです。

<動画の中でチャンネル登録を促す>

動画の中にチャンネル登録を促すロゴを表示させたり、動画のエンディングでチャンネル登録を直接促したりして、できるだけチャンネル登録に誘導していくのも、チャンネル登録を増やしていく為には大事です。

<あらゆるメディアでチャンネル登録を促す>

YouTube・動画マーケティングで成功する為には、チャンネル登録者を増やすことが欠かせないことはおわかり頂けたかと思います。

YouTubeチャンネル登録者を増やす為に、自分の運営するあらゆるメディアでチャンネル登録してもらうよう促していきましょう。

メルマガ登録者を増やすことも大事ですが、同じくらいYouTubeチャンネル登録者を増やすことにも注力していきましょう。

<相互チャンネル登録は辞めましょう>

人気ユーチューバー達も最初のチャンネル登録者の母集団形成する為に、最初の1000人くらいを集めるまでは相互登録をやっていたという話があり、その話を受けて、チャンネル登録者を増やす為に、まずは相互チャンネル登録をやりましょうというノウハウも出回ったりしていました。

アメブロの読者登録やtwitterのフォロワーなど他のWebサービスでも同様でしたが、そのメディアに読者や視聴者(ファン)がいるという見せかけの数を増やすことで、メディアの信頼性を高めたり興味を惹いて、更に読者が増えていくという手法は、人間心理をついた手法として少なからず効果もあるので、どんなビジネスでもよくやられている手法です。

YouTubeでも以前はそれがけっこう行われていましたが、現在の利用規約を確認すると、相互チャンネル登録は禁止事項に入っていて、YouTubeから違反行為だと判定されると、チャンネル登録者数を減らされたり、利用休止になったり、最悪の場合はアカウント停止になるリスクもあるようなので、相互チャンネル登録はやらないようにしましょう。

【参考記事】:YouTubeヘルプ

3-9.外部サイトで動画を露出する

動画は沢山の情報量を伝えることができるコンテンツになりますので、HP・ブログ・メルマガ・Facebook等の自分のメディアでも積極的に動画を活用していきましょう。

ブランディング効果が高まると共に、動画の再生回数を増やすことにも繋がります。

外部サイトでの動画再生回数はかなり数としても大事ですが、自分のビジネスに興味がある人が見ることから視聴時間も長くなる傾向にあります。

動画を最も観てもらう場所は、外部サイトといっても良いかもしれません。

私は、動画ブログこそ、オウンドメディアのハブ(基幹)になると考えて、動画ブログ戦略を軸にしながら、他のメディアは支店として育てるようにしています。

外部サイトでの動画活用は、動画マーケティングの応用編になってきますので、こちらの詳細もまた別な記事などで解説していきたいと思います。

3-10.動画広告を活用する

動画の再生回数を増やす方法として、動画広告を活用するというのも有効な手段のひとつではあります。

YouTubeの動画広告は、広告単価も安く、キーワードや広告出稿条件などにもよりますが、1再生回数1円〜数十円程度で広告出稿できる状況です。

但し、動画広告を出稿して、やみくもに露出を増やしてもあまり意味はありませんので、どんなターゲットに、どんな目的で、どんな内容を訴求するかを企画して、動画広告を出稿しなければ、単に再生回数だけを増やす広告出稿になってしまいかねません。

動画広告もいくつか種類があったりしますので、動画広告の活用法はまた別な機会にもご紹介したいと思います。

まとめ

YouTubeの再生回数を増やす方法も色々と打ち手がありますが、投稿設定として必ずやっておくべきことは、「検索されやすいタイトルの設定」「クリックされやすいサムネイル」「説明文のキーワード対策」「関連動画対策」です。

「動画の尺の最適化」は、動画のプレゼンテーションの質を高めていく為の施策として、動画マーケティングをやる中で継続的に意識して改善していくべき課題となってきます。

動画投稿する時に、10分~30分程の時間をかけて、「タイトル」「サムネイル」「説明文」「タグ」などの最適化を行うことで、大量の再生回数を増やし、ブランディングや集客の仕組みを作ることができるので、慣れるまでは、手順通り、チェックしながら、確実にスキルをマスターしていってください。

これらのノウハウを実践しながら、あなたのYouTubeチャンネルのファンを増やしていくと、プロフェッショナルとして、ブランド構築&集客の仕組みとなるYouTubeチャンネルが育っていきます。

最後に、大事なマインドセットをお伝えします。

大事なのは、顧客視点です。

視聴者の気持ちで、タイトル、サムネイル、動画など全てを最適化していくことで、視聴者と最適なコミュニケーションすることができ、良質なコミュニケーションを提供できると、あなたのファンになって貰うことができます。

動画マーケティングに秘策はありません。

顧客視点を持ち、王道のこうしたスキルをコツコツ実践し、小さな改善の積み重ねが、大きな成果に繋がっていきます。

私も動画マーケティングを2013年頃よりやり始め、当初は想定もしていませんでしたが、10万回の再生回数となり、ビジネス効果としても、ブランディングや集客などで大きな成果を生むことができました。

このYouTubeを活用した成果を生み出す動画マーケティングの仕組みは、中長期に渡ってあなたのビジネスに大きな成果を生み出す基盤となり、ビジネス資産になっていきます。

プロフェッショナルは、このビジネス基盤(仕組み作り)を意識して、正しい手順をきちんと実践して、成果を出していきましょう。

それが、あなたの為だけでなく、顧客の為にもなり、社会の為にもなっていきます。

 

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YouTubeを活用してインターネット上の影響力を10倍に高め、プロフェッショナルとして圧倒的なブランドを構築し、理想の顧客を集客する仕組みの作り方をお伝えします。

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コンサルタント&講師専門のビジネスプロデューサー。早稲田大学商学部卒業後、経営戦略コンサルティングファームにて、大手自動車メーカー、大手百貨店、中古車流通、ソーシャルメディアマーケティング分野等の各業界ナンバーワン企業の経営改革プロジェクトを推進。 現在は「新しい教育を通じて社会を豊かにしていく」ミッションに基づき、有力なコンサルタントや講師のコンテンツマーケティングやビジネスモデル構築のプロデュースを手がける。

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