目的や目標を達成していくためには、そのために「戦略」や「戦術」と「実行」が必要になってきます。
特に大切になってくるのが「戦略」です。
「戦略」とは、貴重な経営資源を何に使うかを決めることです。
経営資源の中でも特に大切なのが「時間」です。
どんな活動も、時間を使い、成果を生み出していきます。
何に時間を使うかを決めることは、とても大事な意思決定(経営判断)になります。
「戦術」は、その決めた戦略を具体的にどう実行するかの手段ややり方になります。
人は、目先の戦術に目を奪われて、表層的に、他人のやり方を学ぼう・真似しようとしがちです。
しかし、目標達成していくためには、「自分のあり方を変える」と「やり方を変える」の2つに分けて考える必要があります。
たとえ、どんなに良い戦略や戦術を見つけることができたとしても、実行する人のあり方(考え方・感情・行動)によって、生み出せる成果は変わってきます。
学校やセミナーや講座で同じ内容を学んでも、生徒に差が生まれるのはこうした理由からです。
自分のあり方(思考・感情・行動)を変えることが、とても大切です。
自分を変えるには、まず、自分の現状のあり方(思考・感情・行動)を知ることが第一歩になってきます。
次に、ありたい姿を決めて、実行し習慣にしていくことで、新しいあり方の自分に変化(成長)していくことができます。
しかし、多くの人達は、「自分を知ること」や「自分のあり方を変えること」がなかなかうまくできていない状況にあります。
自分自身を知ることがそもそも困難だったりもしますが、自分を変えよう・改善しようとしても、これまでに自分に身についた考え方や行動の癖を変えるのもとても困難です。
そのため、惰性でだらだらと同じ人生の歩みを続けていきます。
変われない人、成長できない人は、同じ失敗や同じ後悔を繰り返していきます。
同じ人生のステージ・レベルから抜け出すことができません。
人生やビジネスを変革する、新しいレベルに進化するには、「自分のあり方から変える」ことが重要になってきます。
自分を変える、進化していくためには、強い動機(目的意識や目標)を持ち、自己変革の要件(やるべきこと・やめること)を明確にして、強い意志をもって取組み、習慣として継続しながら、自分を変えていく必要があります。
そうした本気で自分と向き合い、自分を変える努力をした人が、目標達成した新しいステージに近づいていくことができます。
この本気の挑戦によって、真の成長や充実感といった真の幸せを手に入れることができるようになります。
真の成長(進化)を実践していくためのステップ
自分を変える、真の成長を実践していくためのステップを紹介します。
STEP①:「やること」と「やらないこと」を明確にする。
STEP②:「やること」と「やらないこと」の優先順位をつける。
STEP③:「やること」と「やらないこと」を決める。
STEP④:「やること」と「やらないこと」を実行する。
STEP⑤:変化(成長)の進捗を「見える化」して確認する。
STEP①:「やること」と「やらないこと」を明確にする
「やること」と「やらないこと」を決めるのが結構難しかったりします。
「やること」や「やらないこと」をアイデアベースの思いつきで考えるのは簡単ですが、そのアイデアが本当に効果的なものかどうかは微妙です。
また、思いつきレベルの浅いアイデアだと、決意や確信度をもって実行する力も弱く、継続もされづらいものとなりがちです。
何をやるべきなのか、何をやめるべきなのか。
これを見極めるのは、かなり重要です。
おすすめのやり方をご紹介します。
「(ⅰ)成功者のあり方から学ぶ」「(ⅱ)人からのアドバイス」「(ⅲ)自己認識」の3つの観点から「やるべきこと」と「やめるべきこと」をまず洗い出していきます。
ⅰ.成功者のあり方から学ぶ
目指したい成功者の考え方や行動特性を調べて、それを取り入れていきます。
・成功者がやっていることは何か?
・成功者がやらないようにしていることは何か?
これを書き出していきます。
尊敬する経営者がいれば、その経営者が大切にしている考え方や行動などが参考になります。
私の場合は、稲盛和夫さんの経営哲学などはかなり参考にさせていただいています。
ⅱ.人からのアドバイス
人から「求められたこと」、「褒められたこと」、「注意されたこと」などを振返り、「やるべきこと」と「やめるべきこと」に整理していきます。
ⅲ.自己認識
自分のこれまでの過去を振返ったり、また未来のありたい姿も見据えて、今後の「やるべきこと」と「やめるべきこと」を洗い出していきます。
以上のやり方を踏まえて、私が実際に実践してみたワークシートのサンプルを紹介します。
STEP②:「やること」と「やらないこと」の優先順位をつける
STEP①に取り組むと、色んなアイデアがでてきますので、それらのアイデアに優先順位をつけて整理していきます。
この優先順位は、重要度(大・中・小)など、自分で整理しやすい形で整理していただければと思います。
私が実際に実践してみたサンプルをご紹介します。
STEP③:「やること」と「やらないこと」を決める
いよいよ「やること」と「やめること」と決めていきます。
多くのアイデアを実行することは現実的に難しいので、「やること」と「やめること」をそれぞれ3つ〜5つを明確にするくらいが丁度良いかと思います。
STEP②で優先順位をつけた重要度が髙いものを中心に決定していきます。
私が実際に実践してみたサンプルを紹介します。
STEP④:「やること」と「やらないこと」を実行する
新しい自分を創っていく、新しい行動に挑戦していくには、環境を作ることが最も効果的です。
コーチをつけたり、仲間と共に実行する、人に宣言するなど、人間的に強制力をもたせるのも有効です。
また、物理的に、やること、やらないことを実行する環境を作ってしまうのも有効です。
また、「やること」はあらかじめスケジュールに組み込んで、時間的に強制力をもたせるのも有効です。
自分ひとりだったり強制力が弱いと、これまでの自分の考え方や行動の惰性から抜け出しにくいので、強い決意や強制力をもって「やること」と「やらないこと」を実行することが大切になってきます。
STEP⑤:変化(成長)の進捗を「見える化」して確認する
「やること」と「やめること」の実行度合いや達成度合いを「成長管理シート」で確認します。
自分の成長スピードに応じて、自己管理してすすめていただければと思います。
成長が早ければ、新しい項目を追加したりすると、更に成長できることが増えていきます。
大切なのは、自分のペースで、過去の自分よりも少しでも成長していくことに集中することです。
新しいあり方を習慣化して、成長の手応えや変化を体感する
新しい考え方や行動に変化していくことで、確実に結果も変わっていきます。
変化を体感しながら、成長を楽しむことで、更に変化に挑戦していくのが楽しくなります。
成長の過程を日記などに言語化して、成長を記録したりするのも良いかと思います。
自分を変える方法のまとめ
自分のあり方を変えることなく、新しい目標を達成していくことは難しかったりします。
自分のあり方を変えることは、とても大切です。
しかし、多くの人が自分を知ることや自分を変えるためのこの本気の努力に向き合えていません。
考えるのが面倒、実践するのが面倒といって、多くの人は実践しません。
考えなくても直ぐに快楽を満たせる目先の娯楽などで時間を浪費して、本質的な成長や幸せを感じられず自己肯定感や充実感が低いまま、幸福度が低いと感じる日本人が増えています。
自分の人生の主人公になって、自分の人生を主体的に創る経営者を目指すのであれば、この自分を変える方法(自己変革・進化の法則)は、必ずマスターしていただきたい内容になっています。
自分で自分の人生をマネジメントしたいと思うのであれば、ぜひチャレンジして、このメソッドの効果を体感してみていただければと思います。
実践して、素晴らしい未来を創り出していっていただければ幸いです。