【書評】五十嵐久「コーチング・ビジネスのすすめ〜女性に最適!ゼロから始める夢資格〜」

【書評】五十嵐久「コーチング・ビジネスのすすめ〜女性に最適!ゼロから始める夢資格〜」

コーチングが今じわじわと注目を集めています。

コーチングが日本に入ってきた2000年前後の頃、コミュニケーションスキルとして注目を集めながらも、コーチという仕事については未知数なところがあり、コーチングをビジネスにするプロコーチというような人は一般的にはほとんどいなかったように思います。

ところが昨今、NLPやコーチングなどコミュニケーションスキルの重要性の認知が高まってきていることや、起業・副業ブームが進みひとりひとりが組織に頼らない自立したキャリア構築志向が高まってきていたり、またソーシャルメディア等の誰でも情報発信することができるビジネスツールが揃うことで個人がビジネス活動しやすくなってきているなどの複合的な社会的背景やトレンドが重なり、コーチングブームが再燃している感じがあります。

コーチングビジネスは、年齢・性別・経験関係なく、元手もかからず、リスクも少なく、スモールスタートで起業や副業を始めるビジネスとしても非常に魅力的です。

五十嵐久さんの書かれた本書「コーチングビジネスのすすめ〜女性に最適!ゼロから始める夢資格〜」は、そのコーチングビジネスの魅力がわかりやすく纏まったコーチングビジネスの入門書として非常におすすめな一冊です。

コーチングが、カウンセリングやコンサルティングとどう違うのかや、コーチングではどんなコミュニケーションでクライアントに価値を提供していくものなのか、コーチングを仕事にする魅力など、実際にコーチとして活躍しているコーチ達がどんな状況や思いでコーチを始めてビジネスにしていったかの事例も豊富で、コーチングをビジネスにする具体的なイメージを持つ上でも非常に役立ちます。

著者の五十嵐久さんとは、あるビジネスセミナーで知り合い、その当時は五十嵐さんはまだ中小企業診断士としての仕事をメインにしながら、将来的にコーチングスクールを開きたいという夢を聞かせて頂いていました。

私のセミナーにも参加して頂いたりして、素晴らしい友人の一人なんですが、その五十嵐さんが「コーチングを広めていきたい、コーチングをビジネスにする人を増やしていきたい」という使命の元、素晴らしい本を出版されたり、コーチング協会を立ち上げたりと大いに夢を実現していかれていて、私も同じプロフェッショナル起業家として、非常に良い刺激を受けました。

コーチングビジネスに興味のある方や、また何か起業のきっかけや成功のヒントを探している方などには、ぜひオススメしたい一冊です。

著者紹介

株式会社コーチビジネス研究所代表取締役/淑徳大学「プロコーチ入門講座」講師/一般社団法人東京コーチング協会理事/中小企業診断士/GCS・JMCA認定プロコーチ/産業カウンセラー/キャリアコンサルタント

新潟県小千谷市生まれ。経済的な事情から大学生活4年間を新聞育英奨学生として過ごす。この時の様々な経験がその後の人生を決めることとなり、大学卒業後は、公的な中小企業支援機関に勤務。中小企業診断士として1 万社以上の資金調達支援、起業支援、再生支援、経営相談業務等に携わる。

多くの経営者との出会いの中で人材育成の重要性を感じ、1992 年人材育成コンサルタント養成アカデミー、産業カウンセラー協会等で人材育成手法やカウンセリングについて学ぶ。

その後2005年から多くの機関でコーチングを学びコーチとして活動を開始。2015年9月には、コーチングの普及と発展を目指して、有志と一般社団法人東京コーチング協会を設立し共同代表に就任。

現在は、プロコーチ、中小企業診断士として活動する傍ら、企業・団体の研修、淑徳大学、コーチ養成機関等でコーチングを教えている。

【主な執筆】
「スモールビジネスハンドブック」(ビーケイシー)
「社長の想いを軸にするパートナー型コンサルティング」(『企業診断』同友館)
「ビジネス・コーチングを活用した経営者との渉外話法」(『バンクビジネス』近代セールス社)
等多数。

目次

第1 章 だから女性はコーチに向いている
第2 章 コーチングで夢をかたちに! 女性コーチの実例12
第3 章 ありのままの自分を認める
第4 章 「フォー・ミー」ではなく「フォー・ユー」
第5 章 コーチは鏡のような存在になる
第6 章 コーチングは単なるスキルではない

本書を通じて「学んだ内容」と「実践しようと決めたこと」

カウンセリング、コーチング、コンサルティングの違い

カウンセリング・コーチングコンサルティングの違い

「カウンセリング」と「コーチング」と「コンサルティング」は上図のように整理することができます。

カウンセリングは、クライアントの過去の問題を傾聴し、クライアントの気持ちを整理することを重視したアプローチになります。

コーチングは、クライアントのありたい姿(目標)に向けて、潜在能力や強みを引き出して、目標達成をサポートしていく役割を担います。

コンサルティングは、コンサルタントの経験やノウハウを活用してクライアントの課題解決を推進していくアプローチを取ります。

私もこれまでコンサルタントとして仕事してきて、カウンセリングはヒヤリングにあたりますが、クライアントの問題や目標を整理し、その課題解決の為の解決プランを提案し、クライアントの目標達成(PJT成功)の為に、プロジェクトマネジメントをやってきました。

プロジェクトマネジメントが、コーチングの部分にあたりますが、従来プロジェクトマネジメントは、プロジェクトゴールから逆算で計画を作り、計画の進捗管理や課題管理をしながら、課題解決していくという逆算アプローチを取ります。

目標達成していく為に、この逆算アプローチも大事なんですが、多くのプロジェクトが、このアプローチでプロジェクトマネジメントがうまくいかないケースが多いのも事実です。

私もうまくいくプロジェクトとそうでないプロジェクト、うまくいく企業(組織)とそうでない企業(組織)など、色々見てきて、コーチング的なマネジメント手法の大切さを痛感しています。

うまくいっている企業や組織やプロジェクトでは、コーチング的な手法が、日本にコーチングが入ってくる前からも優れた経営者やビジネスリーダーの知恵と努力で実践されてきていました。

目標を共有し、ワクワクする夢を語ったり、ひとりひとりの長所を認め、チームとして機能する為に個々がどう連携するかを話しあったり、仕組みを作ったり、やる気を高め、潜在能力を高めるコミュニケーションが上手にできている組織はうまくいっていました。

ビジネスリーダーのリーダーシップスキル、マネジメントスキルがビジネス成功の鍵を握ると痛感してきました。

経営管理、事業管理、プロジェクト管理のプロフェッショナルの私が、どんなに優れたマネジメント基盤を構築しても、うまくいくかいかないかはビジネスリーダーのリーダーシップやチームマネジメントスキルが鍵を握りました。

優れたリーダーと、優れた管理者の私がはまった時には強力な成功を生み出したりもしてきました。

そうした組織マネジメント力を高めることをこれまでずっとやってくる中で、組織構成員のひとりひとりの意識やスキルの向上の必要性を強く感じてきました。

ひとりひとりが自発的に自己成長していく為には、やはり目標が大事になってきます。

「自分は何のために働くのか?」

この働く目的意識を明確にしたり、強い動機を持っている人は、ハイパフォーマーになっていきます。

目的意識が曖昧で惰性で働いている人は、仕事の意欲も低く、品質も低くということになりがちです。わかりやすくする為にあえて大別していますが。

組織は、上位20%のハイパフォーマーが作っているというメカニズムもあったりします。

日本活性化の為には、企業の活性化、その為にはひとりひとりの意識改革が必要です。その意識改革する為に、コーチングという手法はかなり効果的だと感じています。

私も現在は、プロフェッショナルに対象を絞り、プロフェッショナルの方のビジネスモデル構築、ひいては自己実現をご支援していますが、クライアントに課題解決する方法を教えても、クライアントが納得し自発的に実践してもらうようにならなければ、成果を出すことができません。

その為に、クライアントに解決策を押し付けるのではなく、解決策を考える気づきを与えたり、意欲を持たせるコーチングスタイルのコミュニケーション手法がとても大事だと感じています。

私もコンサルティングとコーチングとカウンセリングの役割を踏まえて、それぞれ効果的に使い分けることで、クライアントを導く力を高めていけるものと確信しています。

セルフコーチング

成功する為に一番大事なことは何か?と考えると、私は自分軸を明確に持つことだと感じたりしています。

よく成功する人と成功できない人の違いは目標を持っているかの違いと言われたりしています。成功できる人は、毎日目標を確認し、やる気を高め、目標達成に集中して全力で行動するから成功しています。

成功できない人は、目の前の色んな情報や状況に振り回されて、結局、自分の目標達成に向けた行動が不足して、行動しないと、やる気もアイデアも出ず、次第に目標を見失っていくというような失敗パターンに陥りがちです。

なので、自分の使命に邁進し、ビジョンの実現に向かって全力で行動するプロフェッショナルになっていく為には、常に明確な自分軸を魂や脳や身体に刻み込んで、最高のエネルギーレベルで、最も重要なミッションに注力していくことが大事になってきます。

自分で自分を動かしていく為に、セルフコーチングスキルが非常に重要になってきます。

自分を分析し、気づきや問題解決のアイデアを得て、ポジティブな行動を引き出していく為に以下の様な質問をすることが効果的です。

【自分を動かす為の効果的な質問】

・なぜ、自分は今この感情なのか?
・○○の原因は何か?
・自分はなぜこの目標を達成したいのか?自分を動かす強い動機は何か?
・自分の強みや成果を出せることは何か?
・初心者の頃、やりたかった原点の思いはどんなものだったか?
・自分は何をやりたいのか?
・自分はどうなりたいのか?

自分の経験や想いをコンテンツに纏める

本書を読み終えて、五十嵐さんの自分の経験やノウハウが集大成された素晴らしい書籍に触れ、本の素晴らしさをあらためて深く感じたりしました。

いきなり出版するというのもハードルが高いので、ブログやFacebookやメルマガなど、手段は何でも良いので、自分の想いやノウハウをコンテンツにしてアウトプットしていくことがやはり大切だと思いました。

色んなアウトプットしていくプロセスを経て、一冊の本という形に集約されていくものだと思ったりもしています。

自分の活動や想いや思考の積み重ねが、最終的に一冊の本になる。

その時、自分はどんな本を作りたいか?

どんな挑戦や経験をしていきたいか?どんな功績を作りたいか?

そして、どんな想いやノウハウをどんな人と分かち合いたいのか?

良いコンテンツに触れることで、自分軸を考えるきっかけになりました。

感想

コーチングのコミュニケーションスキルについては、私もこれまでにかなり勉強していたこともあり、それほど新しい知識の学びはなかったように思います。それよりも、五十嵐さんやまた事例にでてくる12人の女性達の思いや生き様に刺激を貰い、自分のあり方について考えさせてもらえる、まるでコーチングを受けているような体験ができました。

五十嵐さんとは起業関係のセミナーで確か知り合ったと思うのですが、当時は中小企業診断士として働かれていたのですが、将来的にコーチとして独立して、コーチを育成するスクールを作りたいという五十嵐さんの夢を聞かせて頂き、お互いの夢や目標を共有し、応援しあってきた仲間でした。

そんな素晴らしい友人が夢を次々と実現して活躍しているのが本当に嬉しく思いました。

五十嵐さんは、プロコーチを育てていきたい、コーチという職業をもっと社会的に価値のあるものにし、多くの人にキャリアの選択肢として紹介していきたいと見た目のソフトな優しい感じとは裏腹に非常に熱く堅い自分軸を持って活動されているなと改めて感じたりもしました。

私はプロフェッショナルコンサルタント育成を使命としていますが、プロとして活躍するコンサルタントやコーチが社会的地位を高め、増えてくる社会を作っていきたいなと思いました。

混迷する社会の中で、目標達成をリードするコンサルタントやコーチの役割はこれからも益々高まっていくものと確信しています。

だからこそ、プロとしての価値観やスキルを持ち、バリューを出せるプロの育成を使命として、五十嵐さん同様、私も専心して精進していこうと思いました。

五十嵐さんの関連メディアの紹介

【書評】五十嵐久「コーチング・ビジネスのすすめ〜女性に最適!ゼロから始める夢資格〜」

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ABOUTこの記事をかいた人

経営戦略コンサルタント 早稲田大学商学部卒業後、戦略系コンサルティングファームに勤務し国内主要企業の経営改革プロジェクトにプロジェクトリーダーとして多数関与。その後、中古車業界のリーディングカンパニーのガリバーインターナショナルやホットヨガ業界のトップブランドLAVAなど急成長を実現した事業会社にて経営参謀として成長戦略の策定や実行、新規事業の立ち上げなどによる業績拡大、経営管理の仕組み化やBPR等の組織の構築など実業における様々な経営課題の解決に取り組み成果を出す。 実業のマネジメントに関与する中で、デジタル活用の重要性が経営戦略レベルまで高まりつつあることを感じ、大手Webマーケティング会社メンバーズにてWeb戦略コンサルティングに注力し、国内を代表するWebマーケティングやサービス開発プロジェクトをマネジメント。また同社をソーシャルメディアのリーディングカンパニーへと経営変革するPJTを推進し、ソーシャルメディアマーケティングの最前線で知見を高める。 同社が大手企業のソーシャルメディアマーケティング支援に注力する中で、これからの日本経済の成長には、新しいイノベーションを生み出す新進のベンチャー企業や個人のプロフェッショナルの活躍の必要性を重要視し2011年独立し、志のあるベンチャー企業やプロフェッショナルのデジタルマーケティングを活用したビジネスモデルの構築を支援。最新のコンテンツマーケティングやデジタルマーケティングの方法論を活用したオウンドメディアやビジネスモデル変革PJTを多数手がける。